最近は美容や健康に有効な成分が豊富な『スーパーフード』が話題になっていますが、その中でもインカベリーをご存知でしょうか?インカベリーとは、別名「ゴールデンベリー」とも呼ばれており、美しく健康な毎日に絶大な効果があるとして、特に海外のセレブや美意識の高い人達から注目されています。
今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、このインカベリー(ゴールデンベリー)に含まれる栄養成分やその効果について解説していきましょう!
インカベリーとは?
インカベリーは何の実?
そもそもインカベリーとは何の実かというと、ナス科ホオズキ属の果実です。ほおずきといえば、提灯がぶら下がったような可愛らしい形をした、オレンジや赤の明るい「がく」が印象的な植物。お盆に飾られたりドライフラワーに使用されるイメージがありますよね。
ほおずきは食べるものではなく、むしろ毒があるというイメージをお持ちの方も多いでしょう。実際、観賞用のほおずきの根にはアルカロイドという天然毒素が含まれています。
しかし、ほおずきの中にはこの毒素がかなり少ない食用のものがあります。それが、食用ほおずきであるインカベリーです。インカベリーは、日本でよく見るほおずきのオレンジ色よりも薄い色のがくに覆われた中に、ビー玉くらいの大きさの黄色っぽい実を付けます。
起源や原産は?
インカベリーの原産は南米で、今も主に南米の国々で収穫されます。2000年前の古代インカ帝国の時代から食用として親しまれ、これが名前の由来にもなっています。日本では主にドライフルーツとして出回っていますが、現地では生でも食べられ、ミニトマトのようなプチっとした食感にフルーティーな甘酸っぱさが人気です。
別名が多くややこしいですが、「食用ほおずき」「ゴールデンベリー」はすべてインカベリーのことです。またアメリカではトマトに似ていることから「ストロベリートマト」と呼ばれることもあります。
インカベリーの主な栄養素・成分
インカベリーは、緑色の果実の状態から徐々に熟し黄色っぽい果実になりますが、果実が熟すとビタミンやポリフェノールといった栄養成分も多くなるのが特徴です。ここからは、インカベリーに含まれる主な栄養成分を紹介しましょう。
腸の健康維持に!『食物繊維』
食物繊維とは、体内には吸収されないものの、5大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ミネラル・ビタミン)に加えて重要な「第6の栄養素」と言われている注目の栄養成分です。便通を改善する働きがあるのはよく知られていますが、それだけでなく、悪玉菌を減らして腸内環境をよくする効果もあります。
眼の健康に!『ビタミンA』
ビタミンAとは水に溶けない脂溶性ビタミンで、レチノールやレチナールといった成分が含まれます。また、緑黄色野菜などに入っているβカロテンも、プロビタミンAとしてビタミンAと同様の働きをします。インカベリーはこのβカロテンも豊富に含んでいます。
主な働きとしては、目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を強める働きがあります。また、薄暗いところで視力を保つ働きも持っています。
美肌の味方『ビタミンC』
ビタミンCとは、水に溶ける水溶性ビタミンの代表であり、アスコルビン酸とも言われます。よく酸化防止剤としても使われますが、これはビタミンCには細胞の酸化を防ぐ作用があるためです。
また、人間の皮膚や血管を構成するタンパク質であるコラーゲンを生成する働きや、身体の免疫機能を強める作用もあります。疲労回復や日焼け予防にも効能を発揮するとされています。
【参考】ビタミンC -厚生労働省eJIM
酸化を防ぐ!『ビタミンE』
ビタミンEも脂溶性ビタミンであり、トコフェロールやトコトリエノールと呼ばれる化合物の総称です。強い抗酸化作用を持つことで知られ、細胞が酸化するのを防ぐため老化予防に効果があるとされています。また、血管を丈夫にする働きもあり、不足すると冷え性や肩こりを起こしやすくなります。
ミネラルもたっぷり!特に『鉄』が豊富
ミネラルとは、身体を構成する主な4元素(酸素・炭素・水素・窒素)以外のものの総称であり、無機質とも言われます。代表的なものはカルシウム・リン・カリウム・銅・鉄などがあります。それぞれ身体の健康を維持する様々な機能を持っており、多くのミネラルをバランスよく摂取することが重要です。
インカベリーにはマグネシウムやカリウム、リンやナトリウムといった豊富なミネラルが含まれ、特に鉄が豊富です。鉄は血液中でヘモグロビンを構成し、貧血の予防に効果があります。
母乳にも含まれる『イノシトール』
イノシトールとは聞きなれない成分ですが、ビタミンB群に近い働きをする成分で「ビタミン様物質」とも言われる成分です。コレステロールの流れを良くし脂肪肝や動脈硬化を予防する効果があります。また、神経機能を正常に保つ働きがあるので、パニック障害などの精神面にも効果的とされています。
【参考】イノシトール -わかさの秘密
エイジングケアに嬉しい『ポリフェノール』も!
ポリフェノールとは、植物に含まれる苦みや色素成分を指します。色素の濃い植物に含まれることが多いですが、黄色く熟したインカベリーにもたくさん含まれています。強い抗酸化作用を持っているのが特徴であり、活性酸素のような身体を酸化させる物質を無害にし、エイジングケアや生活習慣病の予防に役立ちます。
インカベリーの効能は美容にも健康にも絶大!
インカベリーには多くの栄養素が含まれることがわかりました。続いてはその効能について見ていきます。
女性に嬉しい美容効果!
まず1つ目の効果は美容効果です。インカベリーには日焼け予防やお肌のハリの維持に効果のあるビタミンCや、細胞の老化を防ぐ抗酸化物質が多く含まれるため、お肌を若く健康に維持する効果があります。
また、イノシトールは頭皮の神経にも作用するので髪質も高められます。インカベリーは、美肌&美髪効果で女性のキレイを応援してくれるドライフルーツなのです。
老廃物を出してデトックス!
インカベリーには食物繊維が豊富に含まれます。食物繊維といえば便通改善ですが、それだけでなく腸内の有害物質や毒素を便と一緒に排出してくれる効果もあるのです。また腸内環境が良くなり悪玉菌が減ると、悪玉菌が出していた毒素自体も減少させることもできます。
さらに、イノシトールには腸の筋肉を収縮させるという報告もあるので、この作用も便通改善につながるでしょう。デトックスといえば「汗をかくこと」というイメージもあるかもしれませんが、食べ物から出る毒素は腸を通して排出するしかありませんので、これも重要なデトックスと言えます。
抗酸化とイノシトールで生活習慣病予防!
2つ目の効果は健康効果です。その主な理由は、ビタミンEやポリフェノールが持つ「抗酸化作用」。ストレスや紫外線の影響で体内の活性酸素が過剰になってしまった状態を「酸化ストレス」といい、がんや心血管疾患といった生活習慣病のリスクとなります。抗酸化作用のある成分は、この状態を緩和するので様々な病気の予防につながります。
また脂肪肝を防ぐイノシトールも豊富なので、中性脂肪の増加や動脈硬化の予防も期待できるでしょう。
心の健康にも大注目!
健康といえば、身体の健康だけでなく心の健康も重要です。食用ほおずきであるインカベリーに含まれるイノシトールは、神経細胞に多く分布しており、脳細胞に栄養を送ったり神経の働きを正常に維持しています。そのため認知機能に関わり、脳の働きを正常に維持する効果が期待されています。
また、メンタルヘルス疾患であるパニック障害や強迫性障害にも効果があると研究で示唆されています。
【参考】イノシトール -わかさの秘密
インカベリーを食べてみよう!
おすすめのインカベリー
ここで、小島屋の商品を紹介させてください!
小島屋のインカベリー(ゴールデンベリー)は、かつてインカ帝国のあったコロンビア産の食用ほおずきです。砂糖や添加物を使わず、干しただけの無添加タイプで、強めの酸味のあとにフルーツの甘みが広がり後味はすっきりしています♪トマトのように食べられる小さい種が入っており、プチプチした食感がやみつきになります。
おすすめの食べ方と注意点
スーパーフード・インカベリーの効果を最大限得るため、おすすめの食べ方や摂取量、注意点などを紹介しておきます。
1日の摂取量は?
インカベリー(ゴールデンベリー)は、生では他のフルーツと同様に低カロリーです。しかしドライフルーツだと100gあたり300kcal前後であり、これはアプリコットやブルーベリーといったその他のドライフルーツと同じくらいのカロリーとなります。
そのため、食べ過ぎはカロリー過多になるので控えましょう。目安としては、1日30~40g程度です。せっかくのスーパーフードですから、食べ過ぎて逆効果にならないようにしたいですね。
おいしい食べ方は?
インカベリーは、もちろんそのままドライフルーツとして食べてもおいしいですが、せっかくならバリエーション豊富に食べたいですよね。甘酸っぱい味とプチプチした食感を生かして、ヨーグルトやグラノーラに入れるのが人気です。
また、ジャムにするのもおすすめです。砂糖を使わず水で煮詰めるだけでも良いですし、お好みでレモン汁や白ワインも加えるのもおいしいです。
妊娠中は特に食べ過ぎ注意!?
スーパーフードであるインカベリーですが、妊娠中は特に食べ過ぎに注意が必要です。その理由の1つ目は、インカベリーに含まれる豊富なビタミンAです。ビタミンAは特に妊娠初期に過剰に摂取すると胎児の奇形が認められることがわかっています。とはいってもビタミンAは摂取が少なすぎても易感染などのリスクがあるので、食品からの適度な摂取が推奨されています。
また、妊娠中はインカベリーに含まれるわずかな「ヒストニン」という物質にも注意が必要です。これは、アルカロイド類という天然毒素に分類され、ジャガイモの芽にある「ソラニン」などの仲間です。ヒストニンは、子宮の収縮作用があるとされていますので、妊娠中は特に食べ過ぎないようにしましょう。
【参考】フルーツ感覚で美味!食べられる「ホオズキ」は栄養面でもおすすめ-E STARTマガジン
食事と先天異常 -日本産婦人科医会
スーパーフードのインカベリーを先取りしよう!
インカベリー(ゴールデンベリー)は日本ではまだメジャーではないものの、エイジングケアに効果のある知る人ぞ知る注目のスーパーフードです。美味しい上に健康や美容効果がたっぷりなので、ぜひその効能を先取りしちゃいましょう!
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よくある質問
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インカベリーは1日に何粒?
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インカベリーは100gあたりのカロリーは153kcal程です。カロリー的には1日に何十粒も食べても問題がありませんが、1日10-15粒程度がおすすめの目安です。インカベリーは酸味が強い果実の為、ジュースなどで味付けをしているものもありますが、そちらはカロリーが高いので無添加のものを選ぶとよいでしょう。
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インカベリーの効能は?
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インカベリーはゴールデンベリーとも呼ばれるスーパーフードの一つです。カルシウムや鉄分、その他のミネラルが非常に豊富です。またポリフェノールやカロチノイドといった抗酸化作用の高い成分が非常に豊富なため、アンチエイジングに効果があると言われ、アメリカで非常に人気の高いスーパーフードの一つです。
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ゴールデンベリーの副作用は?
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ゴールデンベリー(インカベリー)は、かなりの量を食べなければ副作用はありません。ただ、食物繊維が豊富なので食べ過ぎるとお腹が緩くなることがあります。また、ゴールデンベリーには微量のアルカロイドという天然毒素が含まれますが、ナスやトマトなどの野菜にも微量含まれているものなので、過度に心配する必要はありません。適量を守れば、毎日食べても大丈夫でしょう。
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ゴールデンベリーの味は?
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ゴールデンベリー(インカベリー)は強い酸味と甘酸っぱさが特徴です。インカベリーは、もちろんそのままドライフルーツとして食べてもおいしいですが、せっかくならバリエーション豊富に食べたいですよね。甘酸っぱい味とプチプチした食感を生かして、ヨーグルトやグラノーラに入れるのが人気です。
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ゴールデンベリーの食べ方は?
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ゴールデンベリー(インカベリー)は、もちろんそのままドライフルーツとして食べてもおいしいですが、せっかくならバリエーション豊富に食べたいですよね。甘酸っぱい味とプチプチした食感を生かして、ヨーグルトやグラノーラに入れるのが人気です。また、ジャムにするのもおすすめ。砂糖を使わず水で煮詰めるだけでも良いですし、お好みでレモン汁や白ワインも加えて作るのもおいしいですよ。