沖縄や宮崎といった南国のイメージが強いマンゴー。実はマンゴーは、世界三大果物の1つであり、世界的にもメジャーなトロピカルフルーツなのです。
そんなマンゴーの旬は主に夏です。生マンゴーは旬の時期しかほとんど食べられませんが、他の季節では冷凍マンゴーやドライマンゴーとして食べられることもあり、美味しい食べ方がたくさんあるフルーツと言えるでしょう。
甘くて人気のマンゴーは、美味しいだけでなく栄養価も満点。不足しがちなビタミンなどが補えます。そこで今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、マンゴーの栄養価や効能について解説していきましょう!
マンゴーの産地・原産は?
マンゴーは温かい地域の名産物として知られていますが、原産は東南アジアの熱帯地域です。特にインドでは4000年以上前から栽培され、とても古い歴史があります。
品種は500種以上とも言われ、主にインド・インドネシア・フィリピン・タイ・カンボジアなどで栽培されています。日本では高価なものがイメージがあるマンゴーですが、生産量の多い海外ではお手軽なお値段で楽しめるフルーツとして人気があります。
マンゴーの健康&美容効果
バランスの良い栄養価を含むマンゴー。ここからは、マンゴーが持つ健康&美容効果をご紹介します。
効果①夏バテ予防に
夏バテの原因は、体温調整が追いつかず自律神経が乱れることや、大量の発汗による水分やミネラルの不足だとされています。マンゴーはビタミンB群などのビタミン類や、カリウムをはじめとするミネラルが豊富で、夏バテ予防に効果的です。
また、生のマンゴーは8割以上が水分なので、フルーツだけで水分補給になるのも魅力です。夏はそうめんやうどんなどの食べやすい炭水化物に偏りがちですが、マンゴーはそんな季節にぴったりのフルーツと言えるでしょう。
効果②貧血の予防に
マンゴーに豊富な葉酸は、正常な赤血球を作るのに重要なビタミンです。赤血球が作られなければ貧血となるので、葉酸は鉄分と並んで貧血予防に重要な栄養と言えます。またマンゴーはヘモグロビン生成に関わる銅も含み、こちらも貧血予防に効果があります。
(葉酸について、特に妊娠初期の妊婦さんは、胎児の先天異常を防ぐためにも積極的にとることが推奨されています。)
効果③免疫力をアップ!
風邪に対する抵抗力を高めるために重要な栄養成分の1つに、ビタミンCがありますが、ビタミンCは体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。マンゴーにはビタミンCが豊富で、ストレスや風邪に対する免疫力UPに効果的です。
効果④目の健康に
マンゴーの豊富なビタミンの中には、目の健康に効果を発揮する栄養成分もあります。それがビタミンA。ビタミンAには、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強める働きがあります。また、暗いところで視力を保つためにも重要な成分です。
効果⑤シミ・しわ予防&美白に
マンゴーは、ビタミンA・Cといった抗酸化ビタミンに加え、βカロテンなどのカロテノイドを多く含んでいるため、強い抗酸化作用を持っています。そのため、細胞の酸化を防ぐことによるシミやしわの予防に効果が期待できます。
またビタミンCには、メラニンの生成を抑えて日焼けを予防する働きがあるため、美白にも効果的です。マンゴーは健康だけでなく美容にも効く食べ物と言えますね。
マンゴーの栄養価~ドライとの比較
マンゴーは生のままで食べるのはもちろん、ドライフルーツとして季節を問わず食べることもできます。ドライフルーツにすることで美味しさや魅力も変わり、違った楽しみ方ができますよ。ここでは、ドライマンゴーと生マンゴーの栄養価の違いを確認しましょう。
マンゴーの栄養成分表
100gあたり | 生マンゴー | ドライマンゴー |
カロリー(kcal) | 68 | 339 |
水分(%) | 82 | 9.3 |
糖質(g) | 15.7 | 76.6 |
食物繊維(g) | 1.3 | 6.4 |
カリウム(mg) | 170 | 1100 |
マグネシウム(mg) | 12 | 57 |
銅(mg) | 0.08 | 0.2 |
βカロテン(μg) | 610 | 5900 |
レチノール活性当量(μg) | 51 | 500 |
α-トコフェロール(mg) | 1.8 | 6.8 |
ビタミンB1(mg) | 0.04 | 0.27 |
ビタミンB2(mg) | 0.06 | 0.21 |
葉酸(μg) | 84 | 260 |
ビタミンC(mg) | 20 | 69 |
ドライマンゴーは栄養価がUP
表より、ドライマンゴーの方が栄養価が上がっていることがお分かりいただけると思います。これは、乾燥させることで栄養素が凝縮されているから。その分カロリーも高くなるので、太るのでは?と思われるかもしれませんが、それ以上にメリットも多いのが特徴です。
(※ドライマンゴーとダイエットの関係については、以下の記事をご参考にどうぞ↓↓)
≪ドライマンゴーは太る?カロリーや栄養は?実はダイエットにもおすすめ!効果的な食べ方・選び方も!≫
ドライマンゴーにすることで特に存在感が増す栄養素として、食物繊維があります。食物繊維には、便秘の解消だけでなく腸内環境を整える効果があり、デトックスや免疫力・代謝の向上などに効果的です。
その他のビタミンやミネラルもかなり凝縮されるので、ドライマンゴーをはじめドライフルーツには健康や美容への効果が期待できます。ドライフルーツの効果については以下の記事もご参考にどうぞ↓↓
≪ドライフルーツには健康・美容に嬉しい効果が!おすすめドライフルーツランキングも一挙紹介!≫
ドライマンゴーにも旬がある!?
旬とは、その食材が新鮮で美味しく食べられる時期のこと。旬の食材は、その季節に必要な栄養素を摂取できるという意味でも重要です。
生マンゴーの旬は、夏。日本の沖縄や宮崎産のものは6~8月が旬とされますが、カンボジアやフィリピンといった東南アジアでのマンゴーの旬は「暑季」とされる3~5月ごろです。
意外かもしれませんが、ドライマンゴーにも旬があります。それは、生マンゴーの旬の3~4か月後。旬の時期の完熟マンゴーを、ドライフルーツに加工し、輸入するためのタイムラグがあるからですね。
またドライフルーツに加工された後も、新鮮さはほんの少しずつですが落ちていきます。そのため、加工されてから新鮮に食べられる旬の時期のドライマンゴーは、ドライマンゴーファンならば一度は食べてみる事をおすすめします!
ドライマンゴーを食べてみよう
旬はあるものの、基本的には年中楽しめるドライマンゴー。ここからは少し、ドライマンゴーの楽しみ方やおすすめを紹介しましょう。
アレンジレシピの紹介
ドライマンゴーは、そのままおやつとして食べるのはもちろん、ケーキやパンに入れたり、ヨーグルトに漬け込む食べ方が人気です。
ヨーグルトに関しては、特にプルーンヨーグルトに刻んだドライマンゴーを入れて半日程度おいておくと、生マンゴーに近いプルプル食感になるのでおすすめですよ。
また、おやつやスイーツだけでなく、甘味や酸味を生かしてお料理にも使えます。ここで1つ、レシピをご紹介しておきます。
こちらはドライマンゴーを用いたソースを使った冷製ホタテ。ドライフルーツの食感を残しつつ、酸味や甘みを生かしたソースは使い勝手がよいですよ♪華やかな黄色で食卓を彩ってくれること間違いなしです。
おすすめドライマンゴー
ここで、小島屋おすすめのドライマンゴーをご紹介させてください!
こちらのドライマンゴーは、カンボジアのマンゴーの旬である3~4月に収穫されたマンゴーを使用。完熟マンゴーなので、砂糖不使用でもしっかりした甘さを実現しています!もちろん完全無添加なので、どなたにも安心して食べていただけますよ。
マンゴーでいつでも美しく健康に!
ビタミンやミネラルといった栄養価がたっぷりのマンゴー。健康や美容に効果があるのはもちろん、ドライマンゴーや冷凍マンゴーといった美味しい食べ方も楽しめるフルーツです。ぜひ、お気に入りのマンゴーを見つけて試してみてくださいね!
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よくある質問
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マンゴーの1日摂取量は?
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マンゴーの1日の適量は、成人であれば1個程度です。可食部のみだと150-180g程度です。ドライマンゴーの場合は約50gが目安です。マンゴーにはビタミンCやビタミンA、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれており、健康に良い効果が期待できますが、果糖やブドウ糖などの糖分も多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。
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ドライマンゴーは体にいいですか?
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ドライマンゴーは、美容に必要とされるビタミンが豊富です。シミやくすみなどの肌トラブルの改善効果が期待できます。また葉酸やβカロテンも豊富で、これらはアンチエイジングにも期待されています。但し、ドライマンゴーは糖分が濃縮されているので、適量を守って食べることが大切です。
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マンゴーの注意点は?
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マンゴーはカロリーや糖質が低くはないので、食べ過ぎに注意が必要です。マンゴーの1日の適量は、成人であれば1個程度です。可食部のみだと150-180g程度です。ドライマンゴーの場合は約50gが目安です。また、マンゴーにはアレルギーを引き起こす可能性のある成分が含まれており、食べた時に口の中や喉が痒くなる方もいます。
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鉄分の多い果物は何ですか?
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鉄分の多い果物としては、ドライフルーツのプルーン、レーズン、イチジク、ドライアプリコットなどが挙げられます。ただし、果物からの鉄分吸収は高くはないので、動物性食物や穀物、野菜などからも鉄分を摂取する事が望ましいです。
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体にいい果物は何?
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体に良い果物としては、ブルーベリーやラズベリーなどのベリー類をはじめ、キウイフルーツ、パパイヤ、マンゴー、バナナ、リンゴ、オレンジ、グレープフルーツなどが挙げられます。これらの果物には、ビタミンやミネラル、ポリフェノール、食物繊維などが含まれており、健康維持や美肌、ダイエット、アンチエイジングなどに役立ちます。