みなさんは「目に良い食べ物は何ですか?」と聞かれたら何と答えるでしょうか。ブルーベリー?プルーン?‥実は、ブルーベリーよりも目にいいとされる果物があるのです。それが「カシス」というベリー。カシスは、目にいい食べ物としてよくランキングされている果物で、視力回復や緑内障予防の効果が期待されています。
今回は、カシスの栄養成分や効能に注目し、カシスが目にいいとされる理由を徹底解説!また、ドライフルーツの専門店・小島屋おすすめのカシス商品や、カシスを使ったレシピも紹介しますので、要チェックです♪
カシスとブルーベリーの違いとは?
ブルーベリーよりも目にいい果物として知られるカシス。まずは、カシスの目への効果を見る前に、カシスとブルーベリーについて、その味や属性の違いを確認しましょう。
ブルーベリーもカシスも「ベリー」の仲間
ブルーベリーとカシスは見た目が似ていて、どちらも「ベリー系」の果物としてまとめられます。しかしこれらは別の科に属する植物の実であり、ブルーベリーはツツジ科、カシスはユキノシタ科スグリ属に属します。ちなみにラズベリーやストロベリーはバラ科です。
また、カシスにはいろいろな呼び方があり、「ブラックカラント」「黒スグリ」などもカシスを指します。
ブルーベリーとカシスの味の違い
カシスとブルーベリーの違いは科名だけではなく、味や食べ方も異なります。ブルーベリーは甘酸っぱさが特徴で、生食も可能です。一方、カシスの味を一言で説明すると「ほろ苦甘酸っぱい」。甘酸っぱいながらもえぐみがあり、一般的には生食されず、ジャムやリキュールなどに加工して楽しまれます。
カシスに含まれる栄養素
ここで、カシスに含まれる栄養素について見ていきます。普段馴染みのある果物よりも、栄養素が豊富であることがわかりますよ。
ビタミンC
カシスは、美容にも免疫力UPにも嬉しいビタミンCが豊富です。ビタミンCというと柑橘系のイメージが強いかもしれませんが、カシスに含まれるビタミンCは、オレンジの約3倍もの量にあたるそうです。
またビタミンCには、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用があるほか、皮膚のメラニン色素の生成を抑えて日焼けを防ぐ作用や、かぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きもあります。
豊富なミネラル
カシスには、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅といったミネラルが豊富です。ミネラルは、体の調子を整える作用がありながら、基本的に体内で合成されることがないため、食事などで摂取することが重要です。
各ミネラルの主な働きは以下です。
●カリウム:余分な水分とともにナトリウムを体外に排出し、塩分の摂り過ぎを調節
●カルシウム:細胞分裂や分化の促進、骨を生成する、筋収縮のコントロール
●マグネシウム:エネルギー・タンパク質合成、神経・筋肉のコントロール、心機能・血圧の調整、骨の強さに関わる、等
●鉄:貧血の予防
●亜鉛:味覚の維持、免疫力の調整、男性ホルモン維持、粘膜を作り炎症を抑える
●銅:エネルギー生成、神経伝達物質の産生 など
アントシアニン
アントシアニンとは、ポリフェノールの中でも有色野菜や果物の赤紫色を構成する色素成分です。カシスに含まれるアントシアニンにも数種類がありますが、特に「D3R」「C3R」という成分はカシスに特有で、ブルーベリーやビルベリーなどには含まれていません。
カシスは目に良い効果がたくさん!
ここまで見てきたように、カシスには美容効果など女性に嬉しい効果がたくさんありますが、やはり注目すべきは視力や緑内障をはじめとする「目」への効果です。カシスにはカシス特有のアントシアニンが含まれ、これが目にいいと言われる理由の1つとなっています。
カシスの効果①眼精疲労に
カシスに含まれるアントシアニンには、「ピントフリーズ現象」の改善効果があるとされています。ピントフリーズ現象とは、”目と対象物の距離が同じ時間”が長く、目のピントを合わせたままになること。長時間のパソコン作業などで起こり、筋肉が凝り固まってしまうために眼精疲労の原因となります。
つまりカシスアントシアニンには、眼精疲労の改善効果があるということになります。また末梢の血流を活発にさせる効果もあり、筋肉のコリをほぐす効用も確認されています。
カシスの効果②視力回復にも!?
カシスアントシアニンには、目の視力悪化を予防する効果もあります。実は一度悪化した視力回復には効果は示されていないのですが、カシスは特に、学童期(つまり小学生)の近視化抑制に効果があるとされています。
ちなみに、カシスのアントシアニン含有量は、目にいいとされるブルーベリーの約5倍にもなるそうで、これを活かしたサプリメントも多く販売されています。また、カシスアントシアニンの末梢血流の改善効果は顔面の血流も向上させ、女性の悩みのひとつである目の下の「クマ」の解消も期待できます。
【参考】カシスアントシアニンが近視化を抑制 ‐一般社団法人カシス協会
カシスアントシアニンって? ‐一般社団法人カシス協会
カシスの効果③緑内障予防に
緑内障とは、眼の内部にかかっている眼圧の上昇により視神経が傷んでくる病気ですが、カシスには緑内障の予防にも効果があるとされています。一度傷ついた視神経は元には戻らないため、緑内障は予防が重要です。また、眼圧が上昇しない「正常眼圧緑内障」というものもあります。
ブルーベリーサプリで有名なわかさ生活も、カシスを使ったサプリメントを作っており、緑内障に効くとは謳っていないものの、予防には良いと言えるでしょう。なお、正常眼圧緑内障へのカシスの効果は論文にもなっています。
【参考】緑内障の進行を抑制に効果を発揮 ‐一般社団法人カシス協会
正常眼圧緑内障患者におけるカシスアントシアニンの網膜血流に対する作用 ‐jstage
カシスエキスにも同様の効果が
カシスに含まれる栄養成分を抽出したカシスエキスも、カシスと同様の効果を持ちます。ただし、エキスになっているため食物繊維など水に溶けないものは含まれません。ただし、カシスの「目にいい」とされる成分は全て含まれ、ピントの調節、視力悪化予防、緑内障予防といった効果は期待できます。
またカシスには、女性ホルモン(エストロゲン)に似た効果があることも示唆されています。さらに、ビタミンCやビタミンA、ビタミンEなども含むカシスには抗酸化作用もあるため、美容効果も期待できるでしょう。
カシスの副作用はあるのか?
カシスの緑内障・ピント調整等への効果、さらには美容効果を期待して、様々なサプリメントも販売されていますが、気になるのがその副作用です。また美容効果や女性ホルモンに代わる効果もあることから、更年期女性を始めカシスを積極的に摂取したいという方も多いですよね。
カシスのサプリとして特に注目されている野草酵素の「ピンとくるカシス」というサプリ。カシスポリフェノールを含み、名前の通り「目のピント調整を助けてくれる」という目にいいサプリです。「ピンとくるカシス」は、薬ではないので大きな副作用はないと考えられますが、「1日3~5粒」という目安を守るのが良いでしょう。
おやつにおすすめのドライカシス
カシスの栄養素を摂取できるサプリメントもよいですが、やはり自然のものを直接取り入れたい!という方も多いと思います。ここでは、ドライフルーツ専門店がおすすめするドライカシスと、それを使ったレシピをご紹介しましょう。
小島屋のドライカシス
小島屋のドライカシスは、一番品質がよく、味わいが良いとされるカナダ産のカシスを使用しています。カシスは本来あまり生食されないものですが、小島屋では糖分を調整するインフューズという過程をじっくり行い、添加物を使用せずにドライフルーツに仕上げています。
もちろんそのまま召し上がっていただいても美味しいですが、香りがよいのでヨーグルトやアイスのトッピングに使っていただくのもおすすめです♪
ドライカシスを使ったレシピの紹介
カシスはヨーグルトとの相性も良いですが、こちらのレシピでは様々なベリーを使用してグラノーラにしています。栄養がたっぷりなので朝ごはんにもぴったり。前日にドライフルーツをヨーグルトにつけておくと食感が変化して、より美味しくなります。
こちらは寒天にドライカシスで甘味をつけたおやつ。ヘルシーなので、老若男女問わずおすすめのおやつです。特に、お子様のおやつにすると視力悪化予防にもなって良いですね♪
カシスはお酒に入れても◎。ローズヒップはビタミンCも豊富で、美容効果をさらにアップしてくれるでしょう。漬け込むだけのシンプルレシピなので、忙しい毎日におすすめです。
カシスはブルーベリーより目にいい優れモノ♪
今回は、カシスとブルーベリーの味や種の違い、さらにブルーベリーよりも良いとされる目への効果について見てきました。カシスは、視力悪化予防やピントの調節、緑内障予防など、目にいい効果がたっぷりなうえ、食品なので基本的に副作用の心配もありません。
さらに、カシスはおやつや朝ごはんにも使える優れモノです。みなさんも、毎日取り入れやすいカシスで、目に優しい生活を送ってみませんか?
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よくある質問
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目に良い果物は何ですか?
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目に良い果物には、ブルーベリーやカシス、クコの実やプルーン、ドライチェリーなどがあります。これらのドライフルーツには、白内障を予防するアントシアニンや目の粘膜を健康に保つビタミンA、ブルーライトによる刺激から目を守ってくれるカロテノイドであるルテインやゼアキサンチンなどが含まれます。
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目に一番良い食べ物は何ですか?
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実は、ブルーベリーよりも目にいいとされる果物があります。それは「カシス」というベリーの1種。カシスは、目にいい食べ物としてよくランキングされている果物で、カシスアントシアニンが含まれ、視力回復や緑内障予防の効果が期待されています。
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目の視力を回復する食べ物は?
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カシスに含まれるカシスアントシアニンには、目の視力悪化を予防する効果があります。特に、学童期(つまり小学生)の近視化抑制に効果があるとされています。カシスのアントシアニンは「カシスポリフェノール」とも言われ、その効果は通常のブルーベリー以上!眼精疲労の予防はもちろん、目のピント調節機能を高め視力悪化を予防する効果も期待されています
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目の疲れを取る果物は?
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目の疲れを取る果物には、ブルーベリーやカシス、クコの実やプルーン、ドライチェリーなどがあります。これらのドライフルーツには、目の粘膜を健康に保つビタミンA、ブルーライトによる刺激から目を守ってくれるカロテノイドであるルテインやゼアキサンチンなどが含まれ、眼精疲労に効果が期待できます。