デーツというドライフルーツをご存知でしょうか?日本では棗(なつめ)に似ていることから「なつめやし」とも言われ、なつめと混同されがちなフルーツですが、世界的にはメジャーでとてもよく食べられているフルーツなのです。
デーツはたっぷりの栄養成分を持っているため、ここ最近は健康面や美容面において注目されるようになってきています。そこで、今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点からデーツの栄養やその魅力についてご紹介していきましょう!
デーツとは?
デーツとは、ヤシ科の植物にできるフルーツの1種で、日本ではナツメヤシとも呼ばれています。原産地は北アフリカから中東あたりと広く、大きさは3~7cmと種類により異なります。
デーツ(ナツメヤシ)のドライフルーツはねっとりとした甘さが特徴で、「天然のキャンディー」とも言われています。紀元前から多くの人に食べられてきた歴史があり、なんとあのクレオパトラも愛したそうです。
ちなみに、デーツ(なつめやし)となつめはよく混同されますが、全くの別物なのでご注意ください。なつめとデーツ(なつめやし)との違いの比較については、こちらの記事をご参照ください↓↓
≪なつめとデーツ(なつめやし)は別物?その違いと特徴とは?≫
デーツに含まれる栄養素
デーツに含まれる栄養
デーツの栄養は非常に豊富で砂漠の恵みの果実と呼ばれますが、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルを含んでいます。特に豊富なのは食物繊維で、便通に悩まれる方にはオススメです。
便通を整える『食物繊維』
食物繊維には、腸内環境を整え、消化吸収を良くしたり便通を改善させる効果があります。また同時に、悪玉菌や有害物質を減らして腸内環境を整える効果もあり、生活習慣病をや感染症などの病気の予防や健康維持にも重要な成分です。
デーツには、ごぼうと比較すると1.3倍もの食物繊維が含まれており、中でも不溶性食物繊維が豊富です。不溶性食物繊維は、腸の中で水を含んで腸を刺激し、便通を整える働きがあります。また有害物質を減らすため、大腸がん予防に効果があるとして期待されています。
貧血予防だけじゃない『銅』
デーツは様々なミネラルも豊富に含んでいます。ミネラルとは、体内で酵素などとして働き多様な作用に関わる重要な栄養成分で、銅はその1種です。銅は、ヘモグロビン合成や免疫細胞のエネルギー代謝に関わり、また活性酸素を除去する働きを助けます。
デーツは、ドライフルーツの中でもトップレベルの銅含有量を誇っており、貧血予防や免疫力アップに嬉しい果物なのです。
味覚を保つ『亜鉛』
亜鉛とは、タンパク質・DNAの合成や免疫機能の維持、味覚の維持など多くの役割を持っているミネラルです。舌にある味細胞は日々作り変えられていますが、亜鉛はこのような細胞の生まれ変わりをサポートするのに欠かせないミネラルなのです。
縁の下の力持ち『マグネシウム』
マグネシウムは、あまり体内での働きに注目されていないミネラルですが、体内で様々な酵素の働きを助け、約300種もの作用に関わっています。例を挙げると、エネルギー代謝や神経伝達などがあります。
日本人には不足しがちな栄養素であり、不足すると生活習慣病のリスクを高めるという研究もありますので、意識的に取るべき成分と言えます。
抗酸化力を持つ『βカロテン』
βカロテンは、カロテノイドと呼ばれる色素の1種です。緑黄色野菜などにも多く含まれる成分であり、体内でビタミンAに変換されます。活性酸素を取り除き発生を抑える、いわゆる抗酸化作用が強く、酸化した過酸化脂質による動脈硬化などのリスクを軽減する効果があります。
二日酔いに効く!『ナイアシン』
ナイアシンとは、ビタミンB群の1種であり、脂質や糖質を燃やしてエネルギーを作り出したり、皮膚や粘膜の健康維持を助ける効果があります。また、アルコールの分解にも関わっているため、二日酔いにも効果があるとされる成分です。また、血管を拡張させ血液循環をよくする働きもあります。
【参考】ナイアシン -わかさの秘密
多機能ビタミン『パントテン酸』
パントテン酸も、ビタミンB群の1種です。食事から取った炭水化物などの栄養素の代謝を促し、エネルギー産生を助ける働きがあります。その他にも善玉コレステロールを増やしたり、ホルモンや免疫抗体を作る働きなどがあります。
デーツには、ドライフルーツの中でもトップレベルのパントテン酸量が含まれているので、健康の維持に重要な効果を発揮をしてくれます。
デーツの健康&美容効果4つ
①貧血の予防に
デーツには、貧血予防に効果のある銅・鉄・亜鉛などの栄養素がバランスよく含まれています。貧血は、特に女性が陥りやすい身体の不調であり、めまいやふらつきとして症状が現れます。しっかりとミネラルを摂取して、血液を作ることが必要ですよ。
②酸化を防いでアンチエイジング
デーツには、βカロテンといった抗酸化作用のある成分が多く含まれています。またミネラルの1つである銅は、赤血球中のSOD酵素(スーパーオキシドディスムターゼ)を構成し、活性酸素を消去する働きに関わっています。抗酸化作用により身体のさび付き(酸化)を抑制し、アンチエイジングが期待できるのです。
③ストレス対策にも
デーツに多く含まれるパントテン酸は、ストレスと闘う副腎皮質ホルモンの合成に関わっています。そのため、「抗ストレスビタミン」とも言われ、現代人が悩みがちなストレス対策に効果があります。
④ダイエット効果も注目!カロリーは控えめ?!
甘さが特徴のデーツは、ダイエット中の味方でもあります。なぜなら、食後の血糖値の上昇程度を示すGI(グライセミック・インデックス)値が小さいからです。GI値とは、メタボや糖尿病予防の観点から最近注目を集めている指標になります。
急激に血糖値が上昇すると、血糖を取り込むためのインスリンが必要以上に分泌され、脂肪の蓄積が増えてしまいます。また血糖が高い状態が続くと、糖尿病のリスクも高まるので健康に良いことはありません。
またデーツは、ビタミンやミネラルといった代謝を促す栄養素が豊富なのにも関わらず、他のドライフルーツと比較してカロリーが低め(100gあたり266kcal)というのもダイエットに嬉しい特徴になります。
【参考】GIについて学ぼう |大塚製薬
(ドライフルーツとダイエットとの関係については以下の記事もご参考に!GIについてやインスリンについても詳しく↓↓)
≪ドライフルーツとダイエットの関係は?!結局太るの?痩せるの?糖質やカロリー面からおすすめの食べ方を紹介≫
デーツの健康・美容効果を高める食べ方
ここで、小島屋おすすめのデーツのご紹介です。世界中にはたくさんのデーツ(ナツメヤシ)の品種があり、産地も考慮に入れると数百種類になります。小島屋では特に厳選した5種類のデーツを扱っており、それぞれに良さがあるのでおすすめです。ぜひお気に入りのデーツを見つけてみてください!
(※デーツの種類や特徴については、以下の記事もご参考にどうぞ!↓↓)
≪デーツの種類や特徴を徹底比較!数あるデーツの中からおすすめデーツを紹介!美味しい食べ方も≫
おすすめレシピの紹介
もちろんそのまま食べていただいてもおいしいのですが、ねっとりとした甘みが特徴のデーツは、クリームチーズとの相性がよいのです!クリームチーズを挟んで食べても良いですし、その大きさを生かしてカナッペするのもおすすめです。おしゃれなパーティやオードブルにも使えます。
1日の摂取量は?
デーツはGI値が低いのでダイエット中の間食におすすめですが、やはり食べ過ぎには注意が必要です。なぜならデーツはその甘さが特徴である分、糖質がやや高めだからです。
デーツの糖質量は100gあたり69.8g。またカロリーは100gあたり266kcalです。そのため1日の摂取量は、20~30g(糖質換算約17g、カロリー換算約65kcal)程度までがよいでしょう。デーツの種類にもよりますが、健康維持目的であれば、1日1~3個程度が目安です。
一度にたくさんではなく、少しの量を毎日食べることで、様々な効果が得られるでしょう。
いつ食べるのがいい?
やや糖質の高いドライフルーツなので、食べるタイミングは朝か昼過ぎまでがおすすめ。エネルギーとして糖質を消費することができます。逆に、夜は脂肪をため込みやすい時間帯なので、避けた方がよいでしょう。
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デーツ・なつめやしの
粒の大きさの違いと選び方デーツやなつめやしは品種や産地によって粒の大きさが違います。
1日に何粒食べればいい?などと聞かれる事もありますが、マジョールデーツやキングロソモンデーツは、ピアロムやリグレットノアの2粒分以上の大きさがあります。
各ページにて粒の大きさも栄養価が高いドライフルーツなので、毎日少しずつお召し上がり頂くのがお薦めです。
デーツを食べて美味しく栄養を!
デーツに含まれる栄養素や、魅力的な効果効能についてご紹介してきました。女性だけでなく男性にも嬉しい魅力的な効果がたくさんありましたよね。みなさんもデーツをおやつに取り入れて、健康的な生活を始めてみてください!
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よくある質問
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なつめとデーツは同じものですか?
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デーツは「ナツメヤシ」とも呼ばれる為、同じものと思っている人も多いのでは? 実は全くの別物で、なつめは棗科の植物で、漢方薬などにも使われますが、デーツはヤシ科の植物で砂漠のキャンディーとも呼ばれるスーパーフードの一つです。
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デーツは1日何個まで?
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1日の摂取量は、20~30g(糖質換算約17g、カロリー換算約65kcal)程度までがよいでしょう。デーツの種類にもよりますが、健康維持目的であれば、1日1~3個程度が目安です。大粒の柔らかいデーツですと:キングソロモンデーツ。小粒で一般的なデーツですと、リグレットノアデーツなどがあります。
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デーツ いつ食べたらいい?
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デーツは、やや糖質の高いドライフルーツなので、食べるタイミングは朝か昼過ぎまでがおすすめです。エネルギーとして糖質を消費することができ、脂肪として蓄積されるのを避けることができます。逆に、夜は脂肪をため込みやすい時間帯なので、避けた方がよいでしょう。
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プルーンとデーツ どっちがいい?
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プルーンもデーツも、それぞれ栄養素に特徴があり、どちらが良いとは言い切れません。デーツは、マグネシウムが100g中60mgとプルーンの約1.5倍、カルシウムが100g中71mgとプルーンの約1.8倍含みます。逆にプルーンは、カリウムが100g中730mgとデーツの約1.3倍、βカロテンが100g中1100μgとデーツの約6.8倍も含まれます。
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アーモンドは1日何粒食べればいいの?
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約100kcal~150kcalを適量とした場合、アーモンドの1日の適切な摂取量は、20~25粒程度になります。この適量の範囲で、素焼きアーモンドは1日何粒まで!と決めておくと、アーモンドを毎日食べるのも危険ではありません。腹持ちもよいので、毎日のおやつにするとダイエットの味方になるでしょう。
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デーツの適正量は?
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デーツはGI値が低いのでダイエット中の間食におすすめですが、やはり食べ過ぎには注意が必要です。なぜならデーツはその甘さが特徴である分、糖質がやや高めだからです。1日の摂取量は、20~30g(糖質換算約17g、カロリー換算約65kcal)程度までがよいでしょう。デーツの種類にもよりますが、健康維持目的であれば、1日1~3個程度が目安です。