テレビで紹介されてから人気に火が付いたデーツ。別名ナツメヤシとも言い、栄養満点でありながら、砂糖不使用の天然の甘さが人気となっています。クレオパトラも愛したと言われるほど長い歴史を持っており、世界的にはかなりメジャーなドライフルーツなのです。
(デーツは「なつめやし」とも呼ばれますが、「なつめ」とは別のドライフルーツなのでご注意ください!デーツ(なつめやし)となつめの違いについては、以下の記事をご参考にどうぞ。↓↓)
≪なつめとデーツ(なつめやし)は別物?その違いと特徴とは?≫
そんなデーツですが、驚くほど多くの種類があるのをご存知でしょうか?実はその数、約400種と言われています。さらに出回っていないマイナーな種も含めるともっとたくさんあるそうです。
今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、数あるデーツの中からいくつか厳選して種類を比較し、さらにおすすめデーツをご紹介しましょう!
デーツとは?原産や特徴は?
デーツの原産・歴史について
デーツとは、北アフリカから中東を原産とするヤシ科の植物です。砂漠や乾燥地帯でも育つのが特徴で、重要な栄養源として重宝されてきました。中国原産のなつめ(棗)に形が似ていることから別名ナツメヤシとも言われています。
デーツの歴史は古く、約4000~6000年前にまで遡ります。イスラム教の聖典であるコーランにも登場し、旧約聖書のエデンの園の物語に出てくる果実もデーツであると言われています。
デーツの栄養素とは?
デーツは、砂糖を加えずともしっかりした甘さを持つのが特徴で、古代から多くの人々の栄養を支えてきました。デーツに含まれる主な栄養素としては、食物繊維・マグネシウム・銅・カリウム・βカロテン・ナイアシン・パントテン酸などがあります。ミネラルやビタミンが豊富で、美容や健康に効果があるとされています。
デーツの詳しい栄養素についてや、効果についてはぜひ以下の記事もご覧ください↓↓
≪デーツ(なつめやし)が持つ栄養成分とは?健康や美容におすすめの効果もたっぷり!≫
デーツの種類を徹底比較!
デーツは、種類がかなり多いのも特徴です。マイナーな品種も含めると1000種以上もあるんだとか。中でも、日本で出回っているのは10~15種類だそうです。それらを産地でざっくり分類すると、中東産とアメリカ産に分けられます。今回は数あるデーツの中から、日本で手に入りやすいものを中心にいくつかご紹介しましょう。
【中東産デーツ】
まずは、デーツの原産地でもある中東産のデーツです。このあたりの地域は気候が乾燥しやすく、デーツの水分量が少ないのが特徴になります。その分甘みが凝縮されており濃厚な味わいの品種が多いです。
ピアロム種(イラン産)
ピアロム種は、イランの中で最高峰と言われている高級デーツ。世界中でもイランの一部だけでしか栽培されず、とても希少なデーツです。種があり、やや細長い形をしています。弾力性のある食感と、後味すっきりの上品な甘さが特徴で、多くの人に好まれています。稀に「ピヤロム」と表記されることもあるようです。
リグレット・ノア種(イラン産)
リグレット・ノア種は、フルーティーで濃厚な甘みのあるデーツです。アメリカ産のものもありますが、イラン産のほうが甘みが強く、食感はドライな傾向にあります。「ディグレット」「ディグレットノア」と表記されることもあります。
サイヤー種(イラン産)
黒糖のようなコクとまろやかな甘みを持つのが、サイヤー種。日本でも多く出回っています。外は少し硬く、中は羊羹のように少ししっとりしているのが特徴です。「サーヤ種」と表記されることもあります。
キングソロモン(イスラエル産)
キングソロモンデーツは、名前の通り「キング」な最高級デーツです。粒の大きいマジョール種の中でも、さらに大きく品質の良いデーツとなっています。水分量が多くしっとりした食感としっかりした甘みが特徴です。後味は甘ったるくないので食べやすいでしょう。
イスラエルのデーツ会社が、古代イスラエル国の三代目の王である「ソロモン王」の名にちなんで名付けました。世界的にも数少ないプレミアムデーツと言えます。
スタメラン種(イラン産)
こちらはややマイナーな品種です。スタメラン種は、小ぶりでドライな食感が特徴になります。キャラメルのような、やや固めのねっとりした食感です。
【アメリカ産デーツ】
中東産よりも、水分量が多いのがアメリカ産のデーツです。水分量が少ないと弾力のある噛みごたえになりますが、水分の多いアメリカ産デーツはふっくら、しっとりとした食感が特徴と言えます。
リグレット・ノア種
イランでも栽培されている品種ですが、アメリカ産のほうがよりしっとりとした食感で、上質でほどよい甘みが特徴です。アメリカ産デーツの中では水分量はやや少なめで、あっさりして食べやすい品種です。
マジョール種
マジョール種は、デーツの中でも大粒で、甘みが強いながらも上品な味のデーツです。「デーツの王様」とも言われています。干し柿のようなねっとりした食感が特徴で、そのままではもちろん、お菓子作りにもよく使われる品種です。リグレット・ノア種の2~3倍の大きさで、1粒でも満足感の大きいデーツとなっています。
ザヒディ種
少しマイナーな品種になりますが、他のデーツのような黒っぽい色ではなく、オレンジっぽい黄色で、小ぶりで丸い形をしているのが特徴です。デーツの見た目が苦手という人にもおすすめできます。
おすすめデーツ5選!
ここで、様々なデーツの中から小島屋が厳選したおすすめのデーツをご紹介します。もちろんどれも完全無添加です!
〈イスラエル産〉キングソロモン
マジョール種の中でも、高品質のキングソロモン。小島屋のキングソロモンの選別レベルは「プレミアムグレード」と言われ、全体の2%の収穫量しかありません。これ以上水分が増えると冷蔵が必要!というギリギリの水分量を含むため、しっとりなめらかな食感です。
〈イラン産〉リグレット・ノア
本場イラン産のリグレット・ノア種は、濃厚な甘みが特徴。アメリカ産より黒っぽく、パサっとした食感があります。紅茶と合わせてそのまま食べていただくのがおすすめです。
〈イラン産〉ピアロム種
上品な美味しさが特徴のピアロム種。小島屋で仕入れているピアロム種は、ヘタや種をとっていないので、うまみや栄養が逃げにくいのが特徴です。上品で、香りを持ち合わせた甘みをお楽しみいただけます。
〈アメリカ産〉リグレット・ノア
小島屋では、BRCという国際基準の認証を持つ数少ない商社からデーツを仕入れています。そのため、かなり優れた品質だと自負しております!天日で丁寧に乾燥されていますので、しっとりとした食感と上質な黒糖のような甘みをお楽しみ下さい。
〈アメリカ産〉マジョールデーツ
マジョール種も、リグレット・ノア同様にBRC基準の認証を受けている商社から仕入れを行っています。大量に収穫されるデーツはその後ランク付けを受けますが、小島屋では「ラージ」という、収穫量のうちわずか4%しかない高グレードのものを仕入れていますので、ぜひトップ基準の品質を味わってみてください!
デーツを使ったアレンジレシピ
日本ではデーツをそのまま食べるのがメジャーですが、いろいろなアレンジもおすすめです。ヨーグルトやパン・ケーキに入れるのはもちろん、ベーコンやチーズとともに巻いてピンチョスにしても◎。ここでいくつかレシピをご紹介します。
デーツカナッペ
こちらはとても簡単にできるおすすめのデーツアレンジです。クリームチーズが無ければ、ナッツを挟むだけでもgood。デーツの甘さがナッツと調和することでまろやかになり、上品な甘みとなりますよ。
デーツ白玉アイス
こちらはデーツをジャムにしてあんこに見立てた一品。デーツの甘さだけのジャムなので、もちろん砂糖は不使用です。和風スイーツにも合いますが、もちろんパンケーキなど洋風スイーツに合わせるのもおすすめです♪
お気に入りデーツを見つけよう!
たくさんあるデーツの種類や特徴についてご紹介してきました。デーツは美味しいだけでなく、栄養も豊富なので全世代におすすめのドライフルーツです。ぜひいろいろなデーツを食べ比べて、お気に入りのデーツを探してみてくださいね♪
#デーツ#種類#特徴#比較#おすすめ#美味しい食べ方#ナツメヤシ#ドライフルーツ
よくある質問
-
おすすめのデーツの選び方
-
デーツにはさまざまな種類があり、産地、品種、グレードによって世界中に数千種類あると言われています。 粒が大きくねっとりした食感のマジョール種、キングソロモンなどが人気が高いですが、むっちり詰まった食感で香りのよいピアロム種も世界的には非常に人気が高いです
>>詳しくはこちら</a >
>>無添加の超大粒デーツはこちら -
デーツに豊富な栄養は何ですか?
-
デーツには非常に多く、かつ様々な栄養素が含まれています。鉄分・カルシウム・カリウム・マグネシウムなどがとても豊富で、鉄分はほうれん草と同等、カリウムもバナナの1.5倍もあります。多くのドライフルーツの中でもトップクラスで優れています。
>>詳しくはこちら
>>人気の無添加デーツはこちら</a > -
カルディのデーツの品種は?
-
カルディでは、商品の入れ替えやタイミングによっても、取り扱われているデーツの品種は多少異なりますが、1つにはチュニジア産の「デグレヌーアデーツ(リグレット・ノア種)」が扱われています。食べやすい大きさで、甘みもしっかりしています。
-
デグレットデーツとは何ですか?
-
デグレットデーツは、「リグレット・ノア」「ディグレット」などと呼ばれており、フルーティーで濃厚な甘みのあるデーツです。アメリカ産のものもありますが、イラン産のほうが甘みが強く、食感はドライな傾向にあります。
-
デーツとナツメヤシの違いは何ですか?
-
デーツは「ナツメヤシ」とも呼ばれ、ヤシ科に分類されます。1度に多くの実が付き収穫され、原産地は北アフリカから中東あたりと広く、昔から多くの人に食べられてきました。ただ、「なつめやし」という名前から「なつめ」と同じだと勘違いされてる方も多いようです。 なつめはクロウメモドキ科で、漢方薬などにも使われます。