近頃、おうちで手作りする自家製ドライフルーツが話題となっています。そこで今回は、美容・ダイエット効果が注目されているキウイをドライフルーツにしてみました!実際のところ、美味しいの?!というところもレビューしていますので要チェックです♪
さらに、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、ドライキウイを手作りする時のポイントや活用術、さらにおすすめの市販ドライキウイについてもご紹介します。
キウイについて
キウイの原産
キウイとは、マタタビ科の木に生る果実。雌の木と雄の木が異なる株なのが特徴です。意外にも原産は中国で、中国スグリとも呼ばれています。その後ニュージーランドで栽培が開始され、今では中国ではもちろん、イタリアや日本など世界で栽培されています。
キウイの栄養素
キウイにはビタミン・ミネラルがバランスよく含まれています。そのため、栄養素充足率(特定の栄養素が基準値に対してどのくらい含まれているかを示す)は、身近なフルーツの中でNo.1なのだそうですよ。日々の栄養を補うのに嬉しいフルーツと言えますね。
具体的には、ビタミンC・βカロテン(ビタミンA)・ビタミンB6・カリウム・鉄分・銅・食物繊維などが含まれています。水分を飛ばすことで栄養素を凝縮させたドライキウイでは、少ない量でもより手軽に多くの栄養素を摂取することができますよ。
【参考】キウイと栄養 -ゼスプリ
実践!自家製ドライキウイの作り方
キウイは、半分に切るだけですぐにスプーンですくって食べられる!というメリットはありますが、持ち運びには不向きなフルーツですよね。そんなデメリットを解消してくれるのが、ドライキウイ。手軽なおやつになるだけでなく、栄養も凝縮されているので栄養補給の面からもおすすめです。
今回はせっかくの手作りなので砂糖不使用で作ってみます。ドライフルーツの作り方としては天日干しやオーブンを使う方法がありますが、この記事では、使い方が簡単で放っておくだけでできるフードドライヤーを使った作り方と、どこのご家庭にもある電子レンジを使った作り方で試してみました。
フードドライヤーを使う方法
まずは、フードドライヤーで乾燥させる作り方です。今回は、完熟手前のグリーンキウイを使用しました。はじめに、キウイの皮を剥き4~5mmの厚さに薄切りします。この時、厚みを均等にするよう心掛けましょう。
乾燥の温度や時間によっても多少食感や味は変わりますが、今回は①60℃で6時間乾燥、②60℃で12時間乾燥の2つの方法で試してみました。
キウイのような水分の多いフルーツをフードドライヤーで乾燥させる場合は、乾燥前にキッチンペーパーで水分を軽くふき取っておきましょう。早く乾燥しますし、網にキウイが引っ付いてしまうことも防げますよ。
ではまず、①60℃で6時間乾燥のキウイはどんな感じでしょうか。
だいぶドライフルーツっぽくなりました!写真のように手で簡単に曲げることができ、パリパリしたドライフルーツというよりは、しっとりしたセミドライフルーツという感じでしょうか。
このままさらに6時間の乾燥を追加して、②60℃12時間で乾燥させたものがこちら↓↓です。少し力を加えると割れ目が入ってパキッと割れます。
電子レンジを使う方法
続いては、どこのご家庭にもある電子レンジを使った作り方です。下準備は、フードドライヤーでの作り方と同様。キウイの皮を剥き4~5mmの厚さに薄切りします。電子レンジを使う場合はよりムラができやすいため、厚みを均等にするよう心掛けます。
キウイの水分をキッチンペーパーでふき取り、耐熱皿に新しいキッチンペーパーを乗せ、そこにキウイを重ならないように並べます。ラップはせず、このまま600Wの電子レンジで2分加熱します。(必ず電子レンジ可能のペーパーを使用してください)
かなり蒸気が出て、水分が抜け始めているのがお分かりいただけるでしょうか。キッチンペーパーは水分を吸ってびしょびしょです。この時キウイからアク(白い泡のようなもの)が出ることがありますが、出てきた水分とともにふき取りましょう。
キッチンペーパーを交換し、キウイを裏返してさらに600Wで2分加熱します。
水分が出て少し小さくなった感じはしますが、まだまだ柔らかい状態です。ここからは、裏返しながら1分ずつ加熱を追加していきます。両面を1分ずつ加熱したのがこちら↓↓です。
すこし形を維持できるようになってきましたが、まだ水分を含んでいるようです。そしてよく見ると、端のほうが一部焦げているものもあります。セミドライフルーツとはいってもやや水分が多めなので、もう1分ずつ追加してみました。すると・・・
なんと!焦げてしまいました!完全には水分が抜けてはいませんが、セミドライフルーツということで今回はここで完成としました。ちなみに、フードドライヤー60℃12時間で乾燥させたものと並べるとこんな感じ↓↓です。かなり小さくなっていることがわかります。
電子レンジの場合は、水分が減るとともに焦げやすくなるようです。電子レンジでの加熱は2分→2分→1分→1分くらいにしておき、あとは天日干しするか、ワット数を下げて焦げに注意しながら短い時間で繰り返していくのが良いかなと思います。
手作りドライキウイを食べた感想
味や食感は?比較すると?
今回は、①60℃で6時間の作り方、②60℃で12時間の作り方、③電子レンジでの作り方の3つの方法で試してみました。味や食感を比較してみましょう。
①60℃で6時間 | ②60℃で12時間 | ③電子レンジ | |
柔らかさ | 手でちぎれる程度 | 力を入れると割れる | 焦げ部分は割れる |
食感 | グミのような弾力 | 硬い | サクサク |
味 | 酸味が強い | 酸味が強い | 香ばしさと酸味 |
今回は③電子レンジ使用分を焦がしてしまい失敗となりましたが、食べてみるとサクサク感とキウイの酸味が合わさり、焼きキウイ?のような新しいおやつになっていました…。
ただいずれにせよ、キウイの水分を抜くと甘みよりも酸味が強く出るというのは共通でした。酸っぱいのが苦手という人は、乾燥させる前に砂糖を振っておくとやや酸味が緩和されますので、砂糖不使用にこだわらない方は砂糖を使うのもおすすめです。
①と②の違いは、主に食感のみの違いでしたので、好みで選んでいただければよいかなと思います。どちらも歯応えはあるので、食べ応えはありますよ!しっとりめのセミドライフルーツ感を味わいたければ、①の6時間乾燥での作り方がおすすめでしょう。
ドライキウイのおすすめの食べ方
せっかく手作りしたドライキウイなので、もちろんそのまま食べるのもおすすめなのですが、チョコレートを半分コーティングしてみたり、具材としてグラノーラに加えるのもよいでしょう。ドライキウイの酸味がアクセントになり美味しいですよ♪
甘さを求めるなら市販もおすすめ
砂糖不使用で手作りするとどうしても酸味が強くなってしまうドライキウイ。酸っぱめの味が好き!という方はそれでも良いのですが、「やっぱり甘めのドライキウイを食べたいな」という方は市販のドライキウイを買うのも1つです。
ここで少し、小島屋のドライキウイを紹介させてください!
小島屋のドライキウイは、美味しさを重視し程よく砂糖も使用しています。程よい酸味としっかりした甘みがあるので、そのまま食べてももちろん美味しいです。また、着色料を使わず新鮮なものを販売しているのも特徴。自家製ドライキウイとの比較や参考にどうぞ♪
ドライキウイのアレンジレシピ
ドライキウイをそのまま食べるのには飽きてしまった!という方のために、ドライキウイのアレンジレシピをご紹介しておきましょう。ちょっと酸っぱいなと感じる自家製ドライキウイでも、アレンジすることで美味しく食べられますよ♪
ドライキウイゼリー
こちらは夏などに嬉しいキウイゼリー。ゼラチンパウダーさえあれば、簡単に作ることができますよ。砂糖不使用のドライキウイを使うときは、砂糖の量を調整してお好きな酸味・甘みのバランスに仕上げてください♪
キウイソースでフレンチトースト
こちらは、キウイの食感と酸味がすっきりと美味しいソースを使ったフレンチトーストです。パンケーキやシフォンケーキに添えるのも良いですね。
手作りドライフルーツを楽しもう
どこでも手軽に食べられる栄養たっぷりのドライフルーツ。手作りであれば砂糖不使用でもできますし、好みの食感に仕上げることもできますよ♪そのまま食べるもよし、お菓子などにアレンジするもよし。ぜひ、あなたのお好みのドライキウイを見つけてみてくださいね♪
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よくある質問
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ドライフルーツに適した果物は?
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基本的にはどんな果物もドライフルーツにすることは可能です。しかし特にドライフルーツにおすすめなのは、水分が多すぎないものや乾燥しても色が悪くなりにくいもの、また乾燥させても風味が残るものがが特におすすめと言えます。キウイやレーズン、柿やバナナなどはおすすめです。
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キウイは何に効くのか?
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キウイには食物繊維が含まれ、便秘解消に効果があります。また、メンタルヘルスに重要な「タ・テ・シ・ヨ」(タンパク質・鉄分・食物繊維・ビタミンC・葉酸)もバランスよく含まれ、心の健康にも効果が期待されています。
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キウイフルーツ 1日何個食べても大丈夫ですか?
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厚生労働省によると、1日の果物の適量は、健康な人で1日200g程度が目安とされています。キウイは、大きさにもよりますが1個80~120g程度なので、1日に1~2個程度が適量と言えるでしょう。ドライキウイだと、100gあたり340kcal程度なので、30~50g程度(大きいものであれば3~5枚くらい)が適量と言えるでしょう。
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キウイは毎日食べても大丈夫ですか?
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もちろん、キウイは毎日食べても大丈夫です。適量は、大きさにもよりますが1日に1~2個とされています。キウイには、便秘解消や整腸作用、貧血予防、メンタルヘルス効果、美肌効果などが期待できるので、毎日食べることで、健康にも美容にも嬉しいですね。