さくらんぼは旬が短く傷みやすい果物ですが、ドライフルーツにすると長く楽しめます。水分が抜けることで栄養が凝縮され、カリウムや食物繊維が豊富な果実です。ドライチェリーとの違いも比較しながら、ドライさくらんぼの栄養や保存方法、おすすめの活用レシピをご紹介します。
さくらんぼをドライフルーツにするとどうなる?

さくらんぼの加工品の一つに、ドライフルーツがあることをご存じでしょうか?
さくらんぼやアメリカンチェリーをドライフルーツに加工することで、さくらんぼのおいしさがぎゅっと凝縮され、手軽に楽しめるおやつにもなります。
収穫期間が1〜2ヶ月で傷みやすい果物のため、ジャムにしたり冷凍したり、ドライフルーツにして保存する方法などさまざまです。
さくらんぼの栄養価を比較!

さくらんぼには抗酸化作用やビタミンが豊富に含まれています。
加工品も多いさくらんぼですが、ドライフルーツとの違いや外国産のアメリカンチェリーと、栄養価の違いはあるのでしょうか?それぞれの栄養価とその違いを比較してみました。
生とドライフルーツの違い
生のさくらんぼとドライフルーツのさくらんぼの栄養価は以下の通りです。
100g当たり | 生のさくらんぼ | ドライさくらんぼ |
---|---|---|
エネルギー(kcal) | 64 | 324 |
たんぱく質(g) | 1.0 | 2.5 |
炭水化物(g) | 15.2 | 80.0 |
– 糖質(g) | 14.2 | 70.0 |
– 食物繊維(g) | 1.2 | 10.0 | カリウム(mg) | 210 | 1050 |
カルシウム(mg) | 13 | 65 |
マグネシウム(mg) | 6 | 30 |
リン(mg) | 17 | 85 |
鉄(mg) | 0.3 | 1.5 |
葉酸(μg) | 4 | 20 |
ビタミンC(mg) | 10 | 50 |
※文部科学省「食品成分データベース」より
ドライフルーツにすると水分が抜けて栄養素が凝縮されます。カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル類が、生の状態よりも多くなっています。
ドライさくらんぼとドライチェリーの違い
さくらんぼをドライフルーツにした「ドライさくらんぼ」と、輸入チェリーをドライフルーツにしたドライチェリーという、原材料の違いです。
このふたつの違いは、似ているようで特徴や味わいが異なります。栽培に適した環境も異なり、さくらんぼは寒冷地、アメリカンチェリーは温暖な地域が適しています。また、水分量や甘み、色素成分による栄養素の違いなどにも、差があります。
さくらんぼの健康効果とは?
さくらんぼには健康や美容にうれしい効果もあります。主な健康効果としては…
● 疲れ目の軽減
● お肌のシミやシワの改善
● むくみ予防
● 貧血や冷え性の予防
● 美肌効果
● 便秘解消や腸内環境の改善
こうした効果が得られるのは、さくらんぼに含まれる栄養素が関係しています。さくらんぼの果皮部分に含まれるポリフェノールやビタミンA、果肉部分に含まれるビタミンCやカリウムなどによるものです。
ビタミンとミネラル類が豊富なことから、さくらんぼは健康や美容に良いと言われています。
さくらんぼとチェリーの違いや栄養価については、こちらで詳しく!
ドライさくらんぼのスイーツレシピ
ドライさくらんぼは、ドライチェリーよりも色が鮮やかで、お菓子作りにもおすすめです。また、いつも食べているヨーグルトや紅茶などに加えても、お楽しみいただけます。
さくらんぼとドライチェリーの保存方法

生のさくらんぼは水分量が多いため傷みやすく、早めに食べる必要があります。収穫したばかりのものや、スーパーなどで買ってきたものは、急激な温度変化を避けて、乾燥しないようにして保存することが大切です。
基本的には「常温」での保存がおすすめですが、冷蔵で販売されていた場合は「冷蔵庫」で保管しましょう。常温・冷蔵どちらもきれいに洗って水気を切り、キッチンペーパーなどで包んで、タッパーなどの容器に入れます。
直射日光や風が当たる場所を避けて、常温・冷蔵ともに約3日間持ちます。
一方ドライチェリーの場合も、冷蔵で保存することをおすすめしております。生よりも長持ちしやすいものですが、それでも未開封で3~4ヶ月の賞味期限となっており、開封後は酸化してしまうため、早めに食べきるとよいでしょう。
生のさくらんぼが食べきれない、長期間保存しておきたい場合は、ドライフルーツや冷凍にする方法があります。
保存できる!さくらんぼジャムの作り方
さくらんぼを保存する方法のひとつに、ジャムにする方法があります。さくらんぼジャムにすると、約1週間保存でき、甘さの調節もお好みでできますのでおすすめです。
ドライさくらんぼができるまで
さくらんぼをドライフルーツにすると、保存期間も長く楽しむことができます。
ドライフルーツはご自宅で作ることもできますので、ぜひご参考ください。
ドライフルーツをご自宅で作るなら、セミドライやフルドライなどお好みに合わせて乾燥度合を調節することができます。
ドライフルーツを作る方法は、主に3つです。
【下準備】
さくらんぼを良く洗い、水気を切っておきます。
種は、半分に切るか、ストローなどで取り除いておきましょう。
【天日干しで作る】
湿度が高くない、晴れの日に、ザルや食品用の吊るし網などに並べて、風通しの良い場所で乾燥させる方法です。屋外の場合は雨や強風などに注意する必要があります。
さくらんぼは傷みやすく、乾燥までに時間がかかるため、セミドライに仕上げる、オーブンを併用するなら、天日干しでも可能です。
【オーブンを使用する】
天日干しよりも手早くできるのが、オーブンです。
天板にクッキングシートを敷いて、重ならないようにさくらんぼを並べて、100℃で60分を目安に加熱します。高温になりすぎると焦げたり、発火したりする恐れもありますので、注意して見ておく必要があります。
【フードドライヤーで作る】
ドライフルーツやビーフジャーキーなどを作る調理器具なら、ドライさくらんぼも簡単に作ることができます。温風で乾燥させるもので、手間もかからず手軽にドライフルーツを楽しめます。さくらんぼをドライフルーツにすると、保存期間も長く楽しむことができます。
ドライフルーツはご自宅で作ることもできますので、ぜひご参考ください。
ドライフルーツをご自宅で作るなら、セミドライやフルドライなどお好みに合わせて乾燥度合を調節することができます。
ドライフルーツを作る方法は、主に3つです。
【下準備】
さくらんぼを良く洗い、水気を切っておきます。
種は、半分に切るか、ストローなどで取り除いておきましょう。
【天日干しで作る】
湿度が高くない、晴れの日に、ザルや食品用の吊るし網などに並べて、風通しの良い場所で乾燥させる方法です。屋外の場合は雨や強風などに注意する必要があります。
さくらんぼは傷みやすく、乾燥までに時間がかかるため、セミドライに仕上げる、オーブンを併用するなら、天日干しでも可能です。
【オーブンを使用する】
天日干しよりも手早くできるのが、オーブンです。
天板にクッキングシートを敷いて、重ならないようにさくらんぼを並べて、100℃で60分を目安に加熱します。高温になりすぎると焦げたり、発火したりする恐れもありますので、注意して見ておく必要があります。
【フードドライヤーで作る】
ドライフルーツやビーフジャーキーなどを作る調理器具なら、ドライさくらんぼも簡単に作ることができます。温風で乾燥させるもので、手間もかからず手軽にドライフルーツを楽しめます。
ドライチェリーの活用法
ドライチェリーは朝食やおやつにも手軽に取り入れることができ、おいしいスイーツレシピも豊富です。ドライチェリーの活用法としては以下があります。
【ドライチェリーの活用アレンジ】
● シリアルに加えて彩り豊かに
● アイスクリームのトッピングに
● ナッツと一緒にスナックとして
● ヨーグルトに漬けておけば甘酸っぱいデザートにも
● 紅茶や洋酒に漬けるとフルーティな味わいに
● スコーンやパウンドケーキなどの焼き菓子に
● チョコレートと混ぜて冷やし固めれば特別なデザートに
他のドライフルーツと混ぜてお使いいただくのもおすすめです。
ドライさくらんぼやドライチェリーの選び方

生の果物と同じように、ドライフルーツのさくらんぼやチェリーにも選び方があります。
産地や種類によって、甘みが強い、甘酸っぱいなど味が異なるのです。また、メーカーや加工方法により、砂糖の有無や乾燥具合などの違いもありますので、食べ方や使い方に合わせて適したものを選ぶと良いでしょう。
ドライチェリーを購入するならどこ?
ドライチェリーは製菓材料の専門店や百貨店などで購入できます。また、通販やドライフルーツ専門店なら、大袋での購入もできますので便利です。ドライさくらんぼなら、国産はさくらんぼの産地でもある山形県のお土産が買えるお店や、アンテナショップでも入手できます。中国産のドライさくらんぼはかなり甘いですが、製菓材料のお店や道の駅などで買える事も多いです。
通販で買う時のポイント
通販でドライチェリーを購入する際に、選ぶポイントとしては以下の通りです。
● 産地
● 種類
● メーカー
● 乾燥の加減(セミドライ・フルドライなど)
● 糖不使用など
ドライチェリーといえばアメリカ産が主流です。しかし、チェリーとさくらんぼを間違って表記している所も多く、中国産のドライさくらんぼをドライチェリーとしてしまっているケースもあります。中国産のドライさくらんぼは素材の味よりも砂糖の甘みが強いため、チェリー本来の風味や味のしっかりしたアメリカ産とは全くの別物と考えて頂いた方が良いです。
アメリカンチェリーの品種のうち、タート種とビング種の2種類がありますが、ビング種は甘みが強く、タート種はフレッシュでキリっとした酸味が特徴です。
種類によってもかなり味わいが異なりますので、お好みのドライチェリーをお試しください。
ドライさくらんぼの産地や旬の時期
さくらんぼの旬は5月頃から7月頃までです。この時期に収穫されたさくらんぼをドライフルーツに加工するため、ドライのさくらんぼが出回るのは、7~8月頃となります。
ドライさくらんぼの産地はさくらんぼの産地である山形県、長野県、山梨県が多いです。
しかし、品種によって産地も異なり、北海道、青森県、秋田県、福島県などでも栽培されています。
対して、中国産のドライさくらんぼは、砂糖やシロップでかなり甘くしてありますので、通年を通してお買い求めやすいと思います。
ドライさくらんぼで長くおいしく楽しもう!

賞味期限の短いさくらんぼですが、ドライフルーツにすることで一年中楽しむことも可能です。さくらんぼとアメリカンチェリーとでは、見た目の色から味や風味も違いますので、時期や用途に合わせて、試してみると新たな発見があるかもしれません。
ドライさくらんぼやドライチェリーで、旬の時期以外でもおいしく楽しみましょう。
#さくらんぼ #アメリカンチェリー #ドライチェリー