情熱的な赤色を持つハイビスカスティー。南国を思わせる見た目で、独特の酸味が特徴のハーブティーです。ハイビスカスには多くの栄養素が含まれており、このハイビスカスティーにも健康や美容に嬉しい栄養・効能が豊富。いま女性を中心に人気を集めています。
今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、ハイビスカスティーの栄養や嬉しい効能についてご紹介してきましょう!
自然志向の方におすすめ!ハーブティー ハイビスカスの美容・健康効果
ハイビスカスティーは、ビタミンCが豊富で抗酸化作用があり、健康や美容に効果的な酸味のある赤いハーブティーです。ナチュラルで添加物がなく、自然志向の方にも最適です。リラックス効果があり、ストレス軽減にも役立ちます。
ハイビスカスティーとは?原料は?
ハイビスカスティーの原料
南国の象徴としてよく知られているハイビスカスですが、実はハイビスカスには数千もの種類があります。その中の1つがハイビスカスティーに用いられる食用のハイビスカス。ハイビスカスの原種とされる「ローゼル」という品種です。ハイビスカスティーは、ローゼルの「がく」部分を乾燥させたものを茶葉にしています。
ハイビスカスティーの産地
ハイビスカスの花と言えば、沖縄やハワイなど南国のイメージが強いですよね。ハイビスカスは種類が多く、歴史も古いため原産がわかっていないものも多いんだとか。ハワイ諸島が原産とされる種類もありますが、温暖なアフリカ地域を原産とするものもあります。
ハイビスカスティーに使われるローゼルはアフリカ原産とされています。中でもエジプトで栽培されるローゼルが最も品質が良いと評判です。かの昔には、クレオパトラも愛飲していたそうですよ。
ハイビスカスティーの栄養成分
栄養成分表
それではハイビスカスティーに含まれる栄養成分をご紹介していきましょう。まずは、ハイビスカスティーの原料であるローゼルの栄養を表で確認します。
100gあたり | ローゼル(生) |
水分 | 86.6g |
カロリー | 49kcal |
タンパク質 | 0.96g |
カルシウム | 215mg | マグネシウム | 51mg |
鉄 | 1.48 |
カリウム | 208mg |
ビタミンC | 12mg |
ナイアシン | 0.31mg |
ビタミンA | 14μgRAE |
表より、ローゼルにはビタミンCやビタミンAをはじめ、各種ミネラルやビタミンが豊富であることがお分かりいただけると思います。またこれらの栄養成分以外にも、色素成分のポリフェノールや、クエン酸・リンゴ酸といった有機酸も豊富です。
ここからは、ローゼルを茶葉にしたハイビスカスティーに特に豊富な栄養素について詳しく見ていきましょう。
酸味の成分『クエン酸』
ハイビスカスティーの特徴といえば、その酸っぱさではないでしょうか。初めて飲む人は少し驚かれるかもしれません。この酸味の理由は、クエン酸という有機酸。これはビタミンCを含む食べ物に豊富です。(実はビタミンC自体が酸っぱいのではないのです!)
クエン酸は、疲労の回復やミネラルの吸収アップに効果的であることが示唆されています。この根拠としては、人が疲れた時に酸味や甘味を欲することや、エネルギー産生にクエン酸が関わっていることが挙げられます。
【参考】クエン酸 -わかさの秘密
水分バランスを調整『カリウム』
ハイビスカスティーに特に豊富なミネラルとして、カリウムが挙げられます。カリウムは、主に細胞内外における水分やナトリウムのバランスを調整する役割を持っており、余分な水分を尿中へ排出する利尿作用を発揮します。
色素成分『ポリフェノール』
ポリフェノールとは、植物に含まれる色素成分です。緑黄色野菜に含まれるカロテノイドと合わせてファイトケミカルとも呼ばれ、強い抗酸化作用を持つために健康への効果が注目されています。
ハイビスカスティーには、アントシアニンというポリフェノールが豊富。アントシアニンは特に目に良いとされ、眼病予防や視覚機能の維持に効果があります。
ハイビスカスティーの効能・効能
このように豊富な栄養素を持つハイビスカスティーには、身体に嬉しい効果効能がたくさんあります。そこで今回は、健康に関する効能を中心に4つにまとめてみました。
効能①高血圧予防に
高血圧は、心疾患や脳血管疾患をも引き起こす可能性がある疾患です。原因の1つに、塩分(ナトリウム)の摂りすぎが挙げられます。ハイビスカスティーに豊富なカリウムは、体内のナトリウム濃度を調整し、摂りすぎたナトリウムを排出する役割があるので、高血圧の予防に役立ちます。
効能②むくみの解消に
むくみとは、体内の血流が滞り血管内外における水分バランスに異常を来たした状態です。ハイビスカスティーのカリウムには利尿作用があり、血管の外に溜まった余分な水分を排出する働きがあるため、むくみの解消に効果があるとされています。
効能③疲労回復に
ハイビスカスティーに含まれるクエン酸・リンゴ酸は、すっきりした酸味があり気分のリフレッシュに役立ちます。また筋肉の疲労によって溜まる乳酸を分解する働きもあり、スポーツの後にもおすすめです。
また酸味があるので唾液や胃液の分泌を促し、食欲不振にも効果を発揮します。まさに疲労回復に効果的と言えるでしょう。
【参考】
レモンの健康効果に関する研究の動向 -人間と科学 県立広島大学保健福祉学部誌
ヒトにおけるレモン果汁およびクエン酸摂取が運動後の血中乳酸濃度に及ぼす影響 -日本栄養・食糧学会誌
効能④アンチエイジングにも
アンチエイジングとは、心身や見た目の健康を維持しようとすることです。いつまでも元気で美しくいたいというのは、誰もが持つ願いですよね。そこで重要なのが抗酸化作用。ハイビスカスティーには、ポリフェノール・ビタミンAなどの抗酸化物質が豊富です。
抗酸化作用とは、細胞を酸化させる活性酸素の働きを抑える作用のこと。ストレスや紫外線などにより活性酸素が過剰になると、過酸化脂質が作られがんや動脈硬化の要因になるとされます。また、細胞が酸化されるとシミ・しわの原因にもなるため、抗酸化は美容にも重要です。
ハイビスカスティーの飲み方
ハイビスカスティーは酸っぱい!
ハイビスカスティーは、爽やかな酸味を特徴とするハーブティー。飲んでいるうちにクセになる酸っぱさですが、単体では少し苦手という方もいるかもしれません。最初は自分の好みの濃さを探求してみたり、はちみつや砂糖など甘味を加えながら飲んでみるのもよいでしょう。アイスティーでは、カルピス原液と混ぜるのも美味しいそうですよ。
また、他のハーブティーとブレンドするのもおすすめです。まろやかな味でビタミンCが豊富なローズヒップティーとブレンドされていることも多いですね。
おすすめハイビスカスティーは?
小島屋のハイビスカスティーは、高品質で定評のあるエジプト産を使用しています。乾燥させ細かくしているので、ティーポットにお湯を注ぐだけで飲めますよ。また飲み終わった後の茶葉にはちみつや砂糖を入れて煮てハイビスカスジャムにすると、無駄なく使えますし、栄養素もたっぷり摂取することができます♪
ハイビスカスティーの応用レシピ
お茶として飲む用途しかないと思われがちなハイビスカスティーですが、もとは食用ハーブですので料理に応用することもできます。ここで1つレシピをご紹介しておきましょう。
ハーブを多彩に使用し、エスニック風に仕上げた一品。ブラックタイガーの代わりに手軽なむき海老を使っても美味しいでしょう。このように、ハイビスカスティーの風味を生かして調味料にすると、使える幅が広がります。
ハイビスカスティーで健康&美容効果をゲット!
栄養素が豊富で、健康や美容に効果・効能のあるハイビスカスティー。少し疲れた時や、癒し時間のお供にぴったりです。ぜひ自分好みの飲み方を見つけて、楽しんでみてくださいね♪
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よくある質問
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ハイビスカスのハーブ効果は?
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ハイビスカスティーにはクエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸などの酸味成分が含まれています。新陳代謝の向上による美肌効果が期待されており、コレステロール値の低下をさせる効果もあると言われています。またビタミンやミネラルも豊富に含まれている為、疲労回復にも効果が高いです。ハイビスカスティーはクレオパトラも愛飲していたと言われていますね。
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ハイビスカスティーの美味しい飲み方は?
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ハイビスカスティーのは酸味が強いすっきりとしたハーブティーです。美味しい飲み方のおすすめは、1・自分の好みの濃さで抽出する。2・はちみつや砂糖などの甘さを足して飲みやすくする。アイスティーにする場合は、カルピスの原液と混ぜると美味しいという声もよく聞きます。産地によって酸味の出方、えぐみなどが変わりますので、お好きな産地を試して頂くのもおすすめです。
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ハイビスカスの副作用は?
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ハイビスカスは、ハイビスカスティーなどで通常の飲み方をする分には副作用は確認されていません。多くても1日に2~3杯を目安にするとよいでしょう。余りに大量に摂取すると、肝臓にダメージを与える可能性もあります。
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ハイビスカスとローズヒップの違いは何ですか?
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ハイビスカスティーは、爽やかな酸味を特徴とするハーブティー。対して、まろやかな酸味を特徴とするのがローズヒップティー。どちらもビタミンCをはじめビタミンやミネラル類が豊富で、これらがブレンドされていることも多いです。
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ルイボスティーは何に良いのですか?
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ルイボスティーには、リラックス効果、美肌効果、むくみ・便秘改善などの効果があるとされています。ローズヒップティーやハイビスカスティーと同様、ノンカフェインのハーブティーなので、寝る前に飲むのもおすすめです。
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ローズヒップ ハイビスカス なぜ?
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ハイビスカスティーは、爽やかな酸味を特徴とするハーブティー。対して、まろやかな味を特徴とするのがローズヒップティーです。両方の栄養素を摂取しながら、まろやかな味で楽しむために、ハイビスカスティーはローズヒップティーとブレンドされていることも多いです。