プルーンは、世界中で栽培され愛されているフルーツ。プルーンといえば、ドライプルーンのイメージがある方も多いと思いますが、実は生プルーンとしてフレッシュに食べるのも美味しい食べ方です。
プルーンには多くの品種が存在し、日本で生産されているものもたくさんあります。そこで今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、世界&日本のプルーンおすすめ産地やそれぞれの品種の特徴について紹介しましょう!
プルーンの産地は色々
プルーンの産地は世界各地に広がっています。主要な産地としては、アメリカのカリフォルニア州、フランスの南部地域、チリ、アルゼンチンなどが挙げられます。これらの地域はプルーンの栽培に適した気候と土壌を備えており、高品質なプルーンが生産されています。さらに、日本国内でも愛媛県や長野県などが有名な産地として知られています。プルーンの産地によって風味や特徴も異なるため、個々の産地のプルーンを楽しむことができます。
プルーン おすすめ 品種:栄養価が高く美味しいプルーンの選び方
栄養価が高く、自然な甘みが魅力のプルーン。おすすめの品種には、肉厚でジューシーな「スタンレー」、甘さが強く食べやすい「ダンスノワール」、そして抗酸化作用が豊富な「スイスプルーン」などがあります。プルーンの種類や用途に合わせて最適な品種を選び、プルーンの食べ方や保存方法を工夫しましょう。
世界/日本のプルーン産地ランキングは意外な結果
プルーンとは、バラ科サクラ属の西洋すもも(プラム)のことで、世界中に産地が広がるフルーツです。プルーンの原産地は、カスピ海沿岸のコーカサス地方。今ではプルーンの産地は日本にもあり、産地によって品種も様々で、おすすめプルーンもたくさんあります。まずは、プルーンの生産量ランキングを世界/日本ともに見ていきましょう。
プルーンの生産量ランキング(世界)
プルーン(西洋すもも)生産量の世界ランキングトップ5は以下です。これらトップ5の国のみで生産量の70%を占めます。
[1位] 中国 [2位] ルーマニア [3位] セルビア [4位] チリ [5位] イラン
「あれ?アメリカは?」と思われた方も多いかもしれません。実はアメリカは6位。日本でプルーンというと「アメリカ・カリフォルニアのプルーン」のイメージが強いですが、この場合は「乾燥プルーン(ドライプルーン)」を指し、プルーン全体の生産量の一部に過ぎません。
一般的に、乾燥させたものを「プルーン」、生で食べるものを「プラム」と呼ぶことが多いです。ちなみに他の産地としては、プルーンの原産地に近いトルコでも多く生産されていますよ。
【参考】プルーン統計情報 ‐ Oregon Cherry Growers
カリフォルニアのプルーン - カリフォルニアプルーン協会
プルーンの生産量ランキング(日本)
次に、プルーン(西洋すもも)の日本での生産量トップ5です。
[1位] 長野県 [2位] 北海道 [3位] 青森県 [4位] 山形県 [5位] 秋田県
中でも長野県は、日本の中でもりんごやぶどうなど果物の生産量が特に多く、様々なランキングに入ってきますが、プルーンの生産もダントツ1位で、栽培されている品種も多いですよ。
プルーンのおすすめ産地~世界編~
先ほどのプルーン生産量ランキングには入ってきませんでしたが、日本でおなじみの輸入プルーンは、やはりドライプルーンですよね。ここで、輸入ドライプルーンとして日本でおなじみの産地を紹介しましょう。
ドライプルーンといえばアメリカ・カリフォルニア
日本の輸入ドライプルーンは、90%以上がアメリカ・カリフォルニア産です。カリフォルニアのプルーンの品種は、99%が「フレンチプルーン」とも呼ばれるダジャン種。乾燥させることで甘味が凝縮されるため、ドライプルーンにおすすめの品種です。
【参考】日本の貿易統計(輸入)
輸入は少ないがフランス産ドライプルーンも絶品
輸入量は少ないですが、フランスからの輸入ドライプルーンも人気です。特に、フランス南西部・アジャン地方のエンテプラムという品種は、果肉に厚みがあり、自然の甘みがしっかりあるのが特徴です。その中でも、最後までアジャンで加工したもののみが、「アジャンプルーン」と呼ばれることを許されています。
プルーンのおすすめ産地~日本編~
プルーンの産地は世界に広がりますが、プルーンは水分が多く傷みやすいので、生で食べるには日本産がおすすめです。ここでは、生産量1位の長野産プルーンの品種や、さらに有名な佐久市のプルーン、さらにおすすめの旬の時期について紹介しましょう。
プルーン生産1位は長野県
長野県は、日本有数のプルーンの産地です。中でも特に長野県のプルーン農園が集まる場所として知られているのが佐久地域(佐久穂町や佐久市)で、長野県産プルーンの約40%の生産量を誇っています。
また、長野県産プルーンは品種も豊富で、時期によって10種類以上ものプルーンが栽培されています。長野県の生産量で最も多いプルーンは、やや小粒のサンプルーンという品種で、次に多いのが、大玉のオータムキュートです。
【参考】紫の宝石・佐久のプルーン(生) -あさドリ 天空の農産品 産地直送プロジェクト
佐久穂町のプルーンのご紹介 - 佐久穂町
プルーンの旬の時期は?
日本産のプルーンの美味しい食べ方は、なんといってもフレッシュな生でいただくことです。プルーンは、収穫時期によって早生種・中生種・晩生種があり、最も収穫時期が早いアーリーリバーは7月下旬頃、最も遅いプレジデントは9月末~10月上旬に収穫時期を迎えます。旬の時期には、生プルーンの通販もあるのでおすすめです。
ちなみに、長野県に次いでプルーン生産量の多い北海道では、収穫時期が少し遅くなり、10月まで旬の時期となります。北海道では、余市町・仁木町がフルーツの産地で、10月下旬までプルーンが収穫できる時期だそうです。
プルーンの産地直送も
せっかく国産のプルーンを楽しむなら、生プルーンがおすすめです。生プルーンは、食べられる時期が限られるため、通販でお取り寄せするのが人気の食べ方ですよ。
また、生プルーンの中でも日本有数の産地・長野県産の大玉のプルーンの通販は、贈答用にも人気のようです。さらに、長野にお近くにお越しの際は、佐久地域の農園や佐久穂町の直売所でより新鮮なプルーンを手に入れるのもおすすめですよ。
プルーンの種類や品種は様々!おすすめの品種はどれ?
ここで、主なプルーンの品種の中から、おすすめをご紹介しましょう。ここでは特に、国産プルーンの品種のうち、長野県でよく生産されるプルーンの種類と特徴を解説します。
・アーリーリバー(早生種)
早生種の中でも収穫時期が早い品種で、小玉のプルーンです。果汁が多く、適度な酸味があるのが特徴です。数多くあるプルーン品種の中で、北海道でも栽培されています。
・オパール(早生種)
オパールは、国内のプルーン生産量が少ないため、やや貴重な品種となります。皮が赤く丸形で、香り高く、酸味がやや強めなのが特徴です。
・サンタス(早生種)
サンタスは、プルーン生産量2位の北海道でも栽培されている品種で、果汁が多く、さっぱりしたさわやか味が特徴です。ラグビーボールのような楕円形をしています。
・サマーキュート(中生種)
サマーキュートは、長野県果樹試験場が開発した新品種です。プルーンの中でも酸味が少なく、特に甘い品種と言えます。
・くらしま(中生種)
こちらも長野県生まれの品種。やや大振りな楕円形で、果汁が多くジューシーなのが特徴です。
・サンプルーン(晩生種)
佐久地域におけるプルーンの主力品種です。小玉ですが甘さのある品種で、酸味とのバランスも良いです。
実は、プルーンの木には自家結実性のもの(プルーンの木1本だけでも実がなる)と、自家不結実性のもの(受粉のために他の木が必要)の2つの種類があります。サンプルーンは、自家結実性があり、家でも育てやすい品種とされています。他に、自家結実するプルーンの品種には、スタンレーやアーリーリバー等があります。
・オータムキュート(晩生種)
長野県果樹試験場が開発した、大玉の品種です。果汁が多く、甘い品種として人気があります。
・プレジデント(晩生種)
プルーンの中で最後に出荷される品種で、生産量が少ないため希少とされています。プルーンの中でもかなり大きい品種となっており、やや酸味が強いので酸っぱいプルーンが好きな方に人気です。
ドライフルーツ専門店いちおしのドライプルーン
生プルーンも良いですが、ドライプルーンは、旬の時期に関係なく手に入る上、栄養素も凝縮されていて特におすすめです。ここで、ナッツとドライフルーツ専門店・小島屋のおすすめ商品を紹介しましょう!
(※ドライプルーンの栄養素やその効果については、以下の記事もご参照ください↓↓)
≪あなたもプルーン美人に!毎日のプルーンで美容&健康効果をゲット!体の内側からキレイを作ろう≫
ドライプルーンの産地で選べる4種類
小島屋では、定番のアメリカ・カリフォルニア産のプルーンはもちろん、珍しい種付きプルーンや、特に品質の高いフランス産のアジャンプルーンも取り揃えております。この機会に、いろいろなプルーンを試してみてはいかがでしょうか?
おすすめプルーンを食べてみよう!
プルーンは、ドライフルーツとしてもフレッシュフルーツとしても楽しめる果物です。生プルーンは、旬の時期にしか食べられませんが、ドライプルーンなら年中食べることができますよ。お取り寄せや通販でも簡単に手に入るので、ぜひお試しください!
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よくある質問
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プルーンの産地ランキングは?
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プルーン(西洋すもも)生産量の世界ランキングトップ5は以下です。これらトップ5の国のみで生産量の70%を占めます。[1位] 中国 [2位] ルーマニア [3位] セルビア [4位] チリ [5位] イラン また国内では、[1位] 長野県 [2位] 北海道 [3位] 青森県 [4位] 山形県 [5位] 秋田県という結果になっています。
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サンプルーンとシュガープルーンの違いは何ですか?
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サンプルーンは、佐久地域におけるプルーンの主力品種です。皮が黒紫色、果肉が黄緑色で、小玉ですが甘さのある品種で、酸味とのバランスも良いです。一方シュガープルーンも古くから日本で栽培されている種で、やや酸味が少ないのが特徴です。見た目や大きさはサンプルーンとよく似ています。
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プルーン 便秘解消 何個?
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プルーンは100gあたり230kcal程度ですので、1日に40g程度がおすすめの量になります。1粒8-10g程度になりますので、プルーンの1日摂取量は4-5個程度です。プルーンに含まれるソルビトールでお腹を緩くする方もいるので、最初は様子を見ながら少しずつお召し上がりになるとよいでしょう。