最近注目されている手作りのドライフルーツ。中でも特に初心者にもおすすめなのが、手に入りやすくチャレンジしやすいりんごのドライフルーツです。切って乾燥させるだけというイメージの自家製ドライフルーツですが、実は作り方によって様々な味・食感になります。
そこで今回は、ただ乾燥させるだけの干しりんごではなく、しっとり半生のセミドライフルーツにする作り方をご紹介!甘めで食べ応えのあるドライりんごを食べたい方にぜひおすすめです♪
また、手作りの自家製ドライりんごとの比較として、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋イチオシのドライアップルもご紹介させていただきますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね♪
ドライフルーツ のりんごを作ってみよう
国産のりんごで作るドライフルーツは、健康的でおすすめのおやつとして人気です。自分で手作りをすれば、青森や長野産の新鮮なりんごを使用し、砂糖や添加物を一切不使用にする事も(ちょっと電気代がかかりますが)。繊維が豊富で、ヨーグルトに加えたり、お菓子のトッピングに最適です。健康志向の方や国産品をお探しの方にも安心しておすすめ。
意外と知らない?!りんごについて
作り方に入る前に、まずは身近すぎて意外と知らないりんご(林檎)について、基本的な知識を確認しておきましょう。
りんごの栄養素
りんご(林檎)は、様々な品種があり保存性にも優れる果物。1年中出回っている定番フルーツですが、主な旬は秋~冬です。この季節のりんごが一番美味しく栄養もあるとされています。
栄養面では、カリウムなどのミネラルやビタミンC、食物繊維などが含まれています。特に注目の栄養素が、水溶性食物繊維であるペクチン。善玉菌のエサとなって腸内環境を整えたり、便通を良くする効果があります。
また、プロシアニジンを中心とするりんごポリフェノールも含まれ、抗酸化作用により老化や病気から体を守る効果や、アレルギーの抑制、美白効果もあるとされています。特に、熟していないりんごの皮に多く含まれるそうですよ。
ドライりんごを作ってみよう!
いろいろなドライりんご
実はドライりんご・ドライアップルと一言にいってもいろいろなタイプがあります。大きく分けて、①りんごを薄く切ってそのまま乾燥させる干しりんご、②りんごの水分を抜きつつ砂糖を入れてしっとりさせるもの、③蜜に漬け込んで作る蜜りんごの3つのタイプです。
すごく甘いのがお好きな方は蜜りんご、さっぱり食べたい方はそのまま乾燥させた干しりんごがおすすめですが、一番甘さを自分で調整できるのは、しっとり半生タイプのものかなと思います。今回は、こちらの半生しっとりタイプのドライりんごを作ってみました!砂糖は使いますが、添加物は使わないので安心ですよ。
半生しっとりドライりんごの作り方
①まず、りんごの皮と芯を除いて8等分に切ります。(半生しっとりタイプでは、乾燥前にりんごに火を通します。その時点で小さくなってしまうことも見越すと、やや大きめに切っておくのがおすすめです!)
②鍋にりんごを入れて、りんごの重量(皮と芯を除いた重さ)の10%の砂糖を入れます。少し鍋をゆすって、りんごの表面全体に砂糖が行き渡るようにしておきます。(今回は、一般的な上白糖を使用しました。)
③この状態で一晩置いて、りんごの水分を抜きます。今回はたっぷり10時間寝かせました。下の写真のように、少しですがりんごから水分が出ているのがわかると思います。
④このまま鍋を火にかけ、焦げないように注意しながら弱火でじっくり煮ます。りんごからさらに少しずつ水分が出てくるので、水は足しません。木べらでりんごを押してみた時に、ぶにっという感覚になるまで煮詰めましょう。この時点でかなり良い香りです♪
水分が足りなければ、少量ずつレモン汁を加えてりんごを転がしていきます。短時間であれば鍋に蓋をしてりんごから水分を出させるのも良いですね。そうして30分煮たものがこちら↓↓です。りんごが一回り小さくなり、柔らかくなったらOKです。
⑤このまま網に乗せ、乾燥させれば完成です!今回は、使い方も簡単で楽にできるフードドライヤーを使用し、60℃で12時間乾燥させました。目安は表面がさらさらする程度です。
乾燥させる前に、低温のオーブンで焼いたり(100℃で1時間+裏返して30分程度)、電子レンジでチン(600Wで2分+裏返して2分を数回)しておくと時短になります。フードドライヤーがなければ、その後に天日干しても良いでしょう。
そして出来上がったのがこちら↑↑です。全体的にさらに小さくなり、しわっとしていますね。手でちぎれるくらいの柔らかさになっています。
手作りドライりんごを食べた感想
気になるお味・食感は?
りんごを熱して甘さを引き出し、さらに砂糖も使用して甘みを足しているので、しっかり甘みのついたドライりんごとなりました!甘みといっても、砂糖の甘さというよりは、蜜入り林檎の甘さに近く、りんご感をしっかり楽しめました♪
食感は、外側はやや固めで中はソフト&しっとりの半生食感となりました。砂糖なしの干しりんごとは違い、中の部分まで密度がしっかりあって適度な弾力と噛み応えもあるので、おやつに食べても満足感が高いです!今回は砂糖を10%使った作り方ですが、りんごの甘みによっては砂糖をもっと少なくしても良いかなと思います。
市販のドライりんごと比べると?
砂糖を使ったしっとり半生ドライりんごは、市販でも多く販売されていますね。手作りした自家製ドライりんごと比較すると、どんな違いがあるのでしょうか?そこで今回は、小島屋自慢の半生ドライアップル↓↓と比べてみましょう。
小島屋のドライアップルは、砂糖の使用量をできる限り減らし、独自製法で半生タイプに仕上げたメーカーさんから仕入れています。そのため、りんごの甘酸っぱさやりんごの香りを感じられ、食感・甘さのバランスが良いのが特徴となっています。
どちらもセミドライフルーツの半生食感ですが、実際に食べ比べてみると、小島屋のドライアップルの方が柔らかく、フルーツの甘酸っぱさやフレッシュさを感じられました。一方、手作りドライりんごの方が歯応えがあり、蜜りんごのようなまろやかな甘さがメインで、酸味はほとんど感じられませんでした。
同じりんごのドライフルーツですが、全く違う仕上がりでしたね。手作り後にいろいろなドライアップルを試してみるのも、味や食感が比較できておもしろいですよ♪
ドライりんごのおすすめアレンジ
そのまま食べても美味しいドライりんごですが、アレンジしても楽しめるので、いくつかレシピやおすすめの食べ方をご紹介しておきましょう。
ドライアップルのフラン
りんごを焼いたり煮たりするスイーツは多いですが、こちらのフランも温かいりんごの甘みを生かしたスイーツです。ドライりんごを使うので砂糖は控えめでOK。また牛乳と卵が主材料なので、比較的ヘルシーなお菓子ですよ!作り方も意外と簡単なのでおすすめです。
ヨーグルト漬けもおすすめ!
また、ドライりんごを作ったら一度は試してみてほしいのが、ヨーグルト漬け。小島屋ではヨーグルト専用ドライフルーツミックスという商品があるほどで、ドライフルーツとヨーグルトはとても相性が良いのです。
作り方は、プレーンヨーグルトに刻んだドライりんごをいれて、半日~1日放置するだけ。ドライりんごの食感やヨーグルトの風味の変化を楽しめますよ♪
ドライりんごを手作りしてみよう!
おうちでも手作りできる半生しっとりドライりんご。干しりんごに比べると作り方の工程が多く手間はかかりますが、その分市販品に近い食感の美味しいセミドライフルーツができます♪たくさん作ってもいろんなアレンジができますので、ぜひ一度試してみてください!
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よくある質問
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ドライりんごはどんな効果があるのですか?
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ドライりんごには、カリウムなどのミネラルやビタミンC、食物繊維などが含まれています。特に注目の栄養素が、水溶性食物繊維であるペクチン。善玉菌のエサとなって腸内環境を整えたり、便通を良くする効果があります。また、プロシアニジンを中心とするりんごポリフェノールも含まれ、抗酸化作用により老化や病気から体を守る効果や、アレルギーの抑制、美白効果もあるとされています。
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乾燥りんごのカロリーは?
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乾燥りんごのカロリーは、乾燥具合や砂糖の使用有無などによって多少異なります。砂糖を使わない干しりんごであれば100gあたり250kcal、砂糖などを使った半生タイプのものであれば300~350kcal程度でしょう。いずれにせよ、生のリンゴよりカロリーが高いので、食べ過ぎには注意が必要です。
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ドライりんごの栄養成分は?
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ドライりんごには、カリウムなどのミネラルやビタミンC、食物繊維などが含まれています。特に注目の栄養素が、水溶性食物繊維であるペクチン。善玉菌のエサとなって腸内環境を整えたり、便通を良くする効果があります。また、プロシアニジンを中心とするりんごポリフェノールも含まれ、抗酸化作用により老化や病気から体を守る効果や、アレルギーの抑制、美白効果もあるとされています。