冬〜春にかけて旬を迎えるいちご。おすそ分けや特売などでたくさん手に入ることもあると思いますが、あまり日持ちはしないフルーツですよね。そこで今回は、いちごを長く楽しむための方法として、人気のドライいちご(ドライストロベリー)の作り方を紹介します。
(※冬が旬の果物を使ったおすすめドライフルーツについては以下の記事もどうぞ↓↓)
≪冬が旬の果物を使って自家製ドライフルーツ作り!おすすめのフルーツや実際の作り方を紹介!≫
ドライいちごは、砂糖不使用で乾燥させたものと、砂糖を使って甘みを付け半生しっとりに仕上げたものの2タイプに大別できます。今回は両方の作り方にチャレンジし、それぞれ味の比較・レビューもしてみました。
また、市販品と手作りとの違いや、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋おすすめの商品も紹介するので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね♪
いちごのドライフルーツの特徴
国産のいちごを使ったドライフルーツは、ヘルシーで美味しいおやつとして人気。添加物や砂糖不使用でも作れますし、少しお砂糖を加えて甘いお菓子で作るのもありです。栄養価も高く、ビタミン豊富で美容にも効果的。ヨーグルトやミックスナッツに加えても美味しいですし、自家製のお菓子やパンにも使えます。
いちご(ストロベリー)について
いちごの歴史・原産は?
いちごの歴史は長く、古くから世界中で自生していたそうです。日本でも、石器時代頃から野イチゴや木苺として食べられていましたが、今のいちごのように甘くなく小粒でした。
今のような甘く柔らかいいちごは、18世紀頃にオランダで、北米産のバージニア種とチリ産のチリ種の交配によって作られた「オランダイチゴ」という種です。江戸時代に日本に渡り、そこから様々な品種改良のもと、今の”あまおう”や”とちおとめ”になったのです。
いちごの栄養素
いちごは、ケーキやスイーツに大活躍する人気の果物の1つ。甘くて美味しいだけではなく、栄養価も高いことをご存知でしょうか?いちごは特にビタミンCが多く、その他葉酸・カルシウムなども豊富。手軽に栄養素を取り入れられるフルーツなのです。
手作りドライいちごのメリット
手作りのドライフルーツは、砂糖ありor砂糖なしを自分で決めることができ、さらに無添加で作れるという点が大きなメリットです。市販品だとどうしても保存料や着色料を使っていることが多いので、安心ですね。また乾燥させると水分が少なくなるため、生のいちごに比べると長く保存できるというのも利点です。
自家製ドライいちごの実際の作り方
ドライいちごは、砂糖不使用で乾燥させるだけのものと、砂糖を使って甘みを付けた柔らかいものの2タイプがありますが、どちらも家で手作りすることができます。今回は、使い方が簡単なフードドライヤーを用いた作り方をメインに紹介しますが、オーブン機能のついた電子レンジがあればフードドライヤーがなくても作れますよ♪
【①砂糖不使用での作り方】
砂糖不使用で作るドライいちごは、「いちごチップス」のようなものになります。
①いちごを4~5mm幅にスライスします
②重ならないように網に並べ、フードドライヤーで8時間乾燥させる
(オーブンなら、100℃で40分、裏返して40分程度)
③できあがり!
(★ポイントとコツ★)
他のサイトでは、「2mm幅に」や「できるだけ薄く」と紹介されていることがありますが、あまり薄すぎると乾燥させたときにペラペラになり、食べ応えがなくなってしまいます。そのため、やや厚めに切るのがおすすめですよ。
【②砂糖を使用した作り方】
砂糖ありのバージョンでは、水分を抜きながら糖分を加えることで、セミドライフルーツのような半生しっとり食感になります。
①いちごを洗ってヘタを取り、しっかり水気を切ったいちごを袋に入れ、重さの35〜40%の量の砂糖を加えて1晩〜2晩置いておく(今回はやや小粒のいちごを使用しました)
②砂糖が全て溶け、十分に水分が出てきたらOKです。
もう既にストロベリーの甘い香りがします♪
③②を全て鍋に移し、少量のレモン汁を加えて弱火にかける
④いちごをつぶさないように注意し、出てきた灰汁を取りながら10分煮る
⑤いちごをザルにあげ、粗熱をとる
⑥網に並べ、フードドライヤー65℃で16時間乾燥させる
(オーブンなら、100℃で50~60分、裏返してさらに40分程度)
⑦できあがり!表面がサラサラし、べたつかない程度が目安です
味の感想・市販品との違いは?
味の比較&レビュー!
まず【①砂糖不使用での作り方】です。口に入れた瞬間少し甘酸っぱさを感じますが、噛めば噛むほどいちごの香り・甘みをしっかり感じることができました。
食感はチップスのように軽いので、薄すぎると噛み応えがなく物足りなさを感じてしまいました。やはり5mm前後のしっかりした厚みで作るのがおすすめですね。
【②砂糖を使用した作り方】では、手でちぎれる程度のやわらかさのセミドライフルーツになりました!中は半生しっとりで、どちらかというとネチョッとしたグミのような食感なので、しっかりした噛み応え・食べ応えがあります。
砂糖を加えていますが、人工的な甘さが出るというよりいちごの甘みがさらにしっかり味わえるようになる、という感じです。砂糖不使用のものに比べると酸味は抑えられますが、いちごの甘酸っぱさはちゃんと残っていました。
市販品との違いは?
ドライいちごは市販品でも多く売られています。ここからは、小島屋で販売している商品と比較しながら、違いを見てみましょう。
まずは、砂糖不使用で作るタイプのドライいちご。このタイプは乾燥させるだけでできるので、市販品でも無添加で作られているものが多いです。となると、違いはいちごそのものの味と鮮度になってきます。鮮度?と思われるかもしれませんが、ドライフルーツも時間がたつと湿気や酸化によって劣化してしまうので、新鮮さが重要なのです。
小島屋の無添加ドライ苺は、ドライフルーツの聖地とも言われるトルコ産を使用。豊かな自然の中で育ったいちごは、すっきりした甘酸っぱさと芳醇な香りが特徴です。また、卸だからこその在庫回転率でいつも新鮮なドライ苺をお届けできるのもポイントですよ♪
続いては砂糖ありタイプのドライいちご。こちらもメーカーによって、粒の大きさや乾燥の程度(しっとり・カラカラ)などが異なり、味はさまざまです。ただ、セミドライフルーツのように仕上がるため水分が多めで、保存料などを使っていることが多いです。
小島屋のドライいちごは、手作りのネチョッとした食感に比べると、ショリショリっとした食べやすい食感が特徴。また、粒が大きいのでかなり満足感もありますよ。もちろんこちらも、鮮度は◎です!
ドライいちごを使ったレシピの紹介
そのままおやつにしても美味しいドライいちごですが、スイーツやパンとの相性も良いです。ここで、おすすめのレシピや使い方をいくつかご紹介しておきましょう。市販品はもちろん、手作りドライいちごのアレンジレシピとしてもおすすめですよ。
こちらは、赤いドライいちごがワンポイントになるクッキー。いつものクッキーにドライいちごを乗せるだけで、甘い香りが美味しく可愛らしいクッキーになりますよ。
こちらは、赤いいちごと白いパンの色合いを楽しめる一品。牛乳生地なのでほんのり甘みも増し優しい味となっています♪ドライいちごは、砂糖ありでも砂糖なしでもどちらでも良いですよ。
手作りドライいちごを楽しもう!
大人も子供もみんな大好きないちご。ドライフルーツにしておくと、お菓子に入れたりヨーグルトに入れたりと、たくさんの使い方ができます。いちごが余った時には、ぜひ自家製ドライいちごを手作りしてみてくださいね♪
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よくある質問
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ドライいちごにはどんな効果があるのですか?
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ドライいちごは、食物繊維や葉酸、カルシウムのビタミン・ミネラル類が含まれており、ヘルシーで美味しいおやつとして人気です。具体的な効果として、食物繊維が便通を整え腸内環境を良くする効果や、カルシウムが骨や歯を丈夫にし、神経伝達をスムーズに行う効果などがあります。また色素成分であるポリフェノールも含まれ、美容効果も期待できるでしょう。
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ドライフルーツのいちごのカロリーは?
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ドライいちごのカロリーは、種類にもよりますがおおよそ100gあたり350kcal程度です。おやつにしては高めのカロリーとなっているので、食べ過ぎには注意が必要です。1日の摂取量は約30gとし、100kcal程度にしておくのがよいでしょう。
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いちごのフリーズドライのやり方は?
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フリーズドライとは、冷凍した食品を一度真空に置き、それを乾燥させたものです。そのためフリーズドライを家庭で行おうとすると、真空凍結乾燥機が必要となり難しいです。そのため家庭では、ドライいちごにするのがおすすめ。洗って水気をとったいちごを4~5mm幅にスライスし、フードドライヤーで8時間、またはオーブン40分程度で乾燥させると完成です。