おつまみやお菓子作りに大活躍のナッツ。最近はナッツの栄養価や健康効果が注目され、おやつに摂取している人も多いのではないでしょうか?
ナッツにはアーモンドやヘーゼルナッツ、くるみやマカダミアナッツなど様々な種類がありますが、ナッツとはそもそも何なのかについては知らない人も多いと思います。
今回は、東京上野・アメ横で1956年から続くナッツとドライフルーツの専門店・小島屋の視点から、そんなナッツの種類や特徴についてたっぷりお伝えしていきます!小島屋では、全71種類のこだわりのナッツ類をご用意しておりますので、合わせてご覧くださいね。
ナッツの特徴とは?
ナッツとは木の実や種子=種実類!
私たちが食べているナッツ類は、ほとんどが種実類と呼ばれるもので、名前の通り木の実や種の一部を食用としています。ナッツが、「ナッツ・シード」と一括りにされることがあるのはこのためです。
あまりイメージすることがないかもしれませんが、例えば、アーモンドならアーモンドの木、くるみならくるみの木、マカダミアナッツならマカダミアナッツの木があり、それぞれ花を咲かせた後に実を作ります。だいたいどのナッツも秋ごろになると実が成熟し、種実として収穫されます。
植物の実や種は複数の皮や殻に守られているのが一般的です。植物にとって大切な種実ですから、守られているのも納得ですよね。食べる部位はナッツによって異なり、種子をそのまま食べるもの(カシューナッツやシード類)や、硬い殻を割って種の中の「仁」という部分を食べたり(アーモンドやくるみ)、「堅果」という実の部分を食べたり(ヘーゼルナッツなど)します。
ピーナッツとナッツの違いは?
さて、ここまでナッツは種実類だ!と説明してきましたが、ナッツとして知られているピーナッツは実は種実類ではありません。ピーナッツは豆類、マメ科ラッカセイ属の植物なのです。殻付きのピーナッツは、落花生という別名でも知られ、花が落ちた後に地中で実らせ土の中から収穫されるのが特徴です。
そもそも「ピーナッツ=peanuts」の由来は、「pea(豆)+nuts(ナッツ)=豆のナッツ」という意味。本来マメ科の植物ですが、乾燥させて煎ると香ばしくナッツのようであるため、昔からナッツの仲間として扱われています。
ナッツの仲間として扱われるもう1つの理由は、ピーナッツの栄養素です。豆類の多くは、炭水化物が半分以上を占めますが、ピーナッツの炭水化物は2割程で、半分近くを脂質が占めています。さらに脂質といってもその多くが健康に良いとされる不飽和脂肪酸であり、栄養素から見てもナッツ類に入れてしまう事が多い様です。
豆=ビーンズはナッツとは違うの?
ピーナッツが豆類なら、豆(ビーンズ)とナッツは一体何が違うのか?となりますよね。実際に、豆類はナッツと見た目も似ており、ミックスビーンズなどとして健康によい食材としても知られています。
広辞苑では、豆とは「マメ科に属する植物のうち、ダイズ・アズキ・ソラマメ・エンドウなど実を食用とするものの総称。また、その実。」とあります。要するに、マメ科であれば豆類、種実類はナッツということになります。この定義に当てはめれば、ピーナッツは豆=ビーンズということになります。
逆にコーヒー豆やカカオ豆は、マメ科ではなく種実類ですが、ナッツのようにそのままでは食べないためか、ナッツ類には分類されませんね。豆やナッツは、一応の定義がそれぞれあるものの、実際の食べ方や使い方における分類が優先されているのが実情と言えるでしょう。実際に小島屋でも、ナッツのような食べ方をする豆類については「ナッツ類」として商品を取り扱っています。
ナッツに特徴的な栄養素とは?
ナッツ類はその多くが種実類であり、いわば植物の始まりになるものです。そのためナッツ類には、エネルギーを蓄えたり成長を支えるための栄養成分が豊富に含まれているのが特徴です。ここで、ナッツ類に特徴的な栄養成分をいくつかピックアップして紹介しましょう!
不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸とは、植物や魚に多く含まれる脂質であり、脂質でありながら身体に良い影響を与えるものです。主にコレステロール値を下げる効果があります。不飽和脂肪酸には、オレイン酸・リノール酸・パルミトレイン酸など多くの種類があり、特にオレイン酸は抗酸化作用が強いことで知られています。
コレステロールが下がると動脈硬化のリスクが軽減し、生活習慣病の予防につながります。ナッツ類は健康維持にも注目されている食材なのです。
食物繊維
食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があります。水溶性食物繊維は、胃腸をゆっくり移動し糖質の吸収を緩やかにしてくれる働きがあります。不溶性食物繊維は、腸内で水分を含んで大きくなり、腸の動きを活発化して便通をよくする働きや、腸の善玉菌を増やして腸内環境を整える効果もあります。
ナッツ類にはどちらも含まれますが、多くのナッツで不溶性食物繊維が多く含まれますので、便秘解消にも役立ちますよ。
ビタミン&ミネラル
ビタミンとは、微量ではあるものの人体の機能を正常に保つため必要な成分です。体内ではほとんど合成することができないため、食物から摂取する必要があります。不足すると、そのビタミンによって様々な症状が引き起こされます。代表的なものに、ビタミンC不足が原因の壊血病などがあります。
ミネラルは、エネルギーにはならないものの身体のバランスを整える重要な成分です。ナッツ類に含まれる代表的なミネラルには、ナッツによって含有量の違いはありますが、マグネシウム・カルシウム・カリウム・リン・鉄・銅・亜鉛などがあります。
ナッツはこれらビタミンやミネラルをバランスよく含む食材です。
ナッツの種類を一挙紹介!~こんな症状にはこのナッツ!~
栄養成分たっぷりのナッツは、健康や美容のためのおやつとしても注目されています。今回は、小島屋で扱うナッツ類をその主な効能とともに紹介しましょう!
(小島屋の商品はこちらをチェック↓↓)
体にいいナッツのランキング
健康にいいナッツの種類は何ですか? や くるみとアーモンドはどちらがいいか?
など聞かれる事がありますが、それぞれのナッツに栄養の特徴がありますし、
何より趣向品ですから味の好き好きがあります。
タンパク質の多いランキングならアーモンド
ビタミンB1の多いランキングならピスタチオ
などランキングを見るのも楽しいですが、
あまり効果だけに固執せずに、色々なナッツを楽しんで頂きたいです。
とはいいつつも、それぞれのナッツの特徴や効果一覧もご紹介いたします。
アーモンド~肌のくすみに~
アーモンドの原産は西アジアで、現在は主にアメリカ・カルフォルニアで栽培されています。抗酸化作用のある「ビタミンE」と「オレイン酸」を多く含み、肌の細胞などに悪影響を与える活性酸素を除去してくれるので、肌のシワやくすみが気になるときにおすすめです。
くるみ~イライラや不眠に~
くるみの原産は西アジア~ヨーロッパ。現在は主にアメリカ・カリフォルニアや中国で生産されています。幸せホルモンともいわれるセロトニンの材料となる「トリプトファン」を多く含み、不安や不眠・イライラするときにおすすめのナッツです。
マカダミアナッツ~美肌作りに~
マカダミアナッツの原産はオーストラリアで、現在は主にオーストラリアとハワイで栽培されています。美肌作りに効果のある不飽和脂肪酸である「パルミトレイン酸」を多く含み、マカダミアナッツオイルはエステでもよく使われています。
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マカダミアナッツの知られざる健康効果がスゴイ!?美味しく食べて健康パワーをゲットしよう!
カシューナッツ~貧血予防に~
カシューナッツの原産は南アメリカ北部や北インド。現在はインドが世界最大の生産国です。貧血に効果的なミネラルである鉄・銅・マグネシウムなどが豊富に含まれていますので、女性が悩みがちな貧血予防におすすめです。
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カシューナッツは美肌や健康が喜ぶ栄養がたっぷり!効果的で最適な食べ方もご紹介
ピスタチオ~むくみが気になるとき~
ピスタチオナッツの原産国はイランで、現在もイランが世界一の産地です。ナトリウム(塩分)と水分のバランスをとって、むくみを解消する働きのあるカリウムの含有量が多いです。またビタミンAやルテインというカロテノイドを含み、眼の健康にも効果があるとされています。
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ヘーゼルナッツ~肌や髪の健康を~
ヘーゼルナッツの原産国はトルコ。現在もトルコが主な栽培地となっています。ナッツの中でも、抗酸化作用のあるオレイン酸の含有量がトップレベルであり、さらに肌や髪の健康に関わる「ビオチン」というビタミンも含みますので、美容効果が期待できるナッツです。
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ピーカンナッツ~風邪気味のときに~
ペカンナッツやピカンナッツとも呼ばれることもあるピーカンナッツは、アメリカ~メキシコ周辺が原産地です。現在はアメリカ南部で主に生産されています。亜鉛が豊富で免疫アップに関わります。また、抗酸化作用のあるオレイン酸やビタミンAも豊富で、エイジングケアにもおすすめです。
ブラジルナッツ~アンチエイジングに~
中南米を原産とするブラジルナッツは、1粒の大きさがアーモンドの2倍もある大きなナッツです。他の多くのナッツと違い大量に栽培されているわけではなく、ブラジルなどの熱帯雨林に自生する野生種で、希少なナッツとして知られています。「セレン」というミネラルが多く、強い抗酸化作用があるのでアンチエイジングにも効果があります。
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ピーナッツ~認知機能に効果~
ピーナッツの原産は、南アメリカです。現在は世界各地で生産され、日本では千葉県産の落花生が有名です。神経伝達物質の原料になる「レシチン」というリン脂質が豊富で、認知機能を改善する効果が期待されています。
松の実~アレルギー症状に~
松の実には様々な種類があり、それぞれ世界各地で生産されています。日本でメジャーなのは、中国や朝鮮半島に分布する五葉松の実です。炎症やかゆみを抑制する作用がある「ピノレン酸」という脂肪酸が多く、花粉症などのアレルギー症状を緩和する効果があるとされています。
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ひまわりの種~ダイエットに~
ひまわりの種(サンフラワーシード)は北アメリカを原産とし、現在もアメリカ北部で生産されています。ひまわりの種に含まれる「トリナン」という脂肪酸には、脂肪分解酵素を活性化したり脂肪燃焼を促す効果が期待され、ダイエットに役立つとして注目されています。
かぼちゃの種~免疫力をあげたいときに~
かぼちゃの種(パンプキンシード)は、かぼちゃの種専用のかぼちゃから採れる種で、主に中国で生産されています。脂溶性ビタミンであるビタミンEが豊富で、抗酸化作用とともに免疫機能アップにも役立ちます。
ナッツの種類を知って美味しく食べよう!
一言にナッツと言っても、実は食べている部位の違いや種類など、奥が深い食材です。栄養素や効果もさまざまですので、お気に入りのナッツをぜひ見つけてみてくださいね。
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よくある質問
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ナッツ類の一覧は?
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ナッツと一般的に言われる中には、ナッツ、ビーンズ、シードが含まれる事が多いですが、くるみ・アーモンド・カシューナッツ・ピスタチオ・ヘーゼルナッツ・マカダミアナッツ・ピーカンナッツ・ピーナッツ・かぼちゃの種などがメジャーなナッツです。その他にもピリナッツ、ブラジルナッツなどマニアックなナッツもあります。
>>詳しくはこちら
>>色々なナッツが入ったミックスナッツの一覧はこちら -
ナッツ類を食べ過ぎるとどうなる?
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ナッツは、良質な脂質、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれている健康的でヘルシーな食べ物です。しかし、食べ過ぎ=過剰な摂取はカロリーや油分の摂り過ぎにつながりますので、適量をまもって食べる事がお薦めです。
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>>無塩無油で人気の素焼きミックスナッツはこちら -
代表的なナッツは?
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多くのミックスナッツにも入っている代表的なナッツには、血行促進に有効なビタミンEをたっぷり含み、さらに食物繊維の量もナッツの中でダントツの【アーモンド】や、オメガ3脂肪酸やポリフェノールが豊富な【くるみ】、さらに美容効果が高い【マカダミアナッツ】や、亜鉛や鉄分などミネラルが豊富な【カシューナッツ】などがあります。
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ミックスナッツ 何種類?
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ナッツ専門店の小島屋がおすすめする素焼きミックスナッツは、アーモンド・くるみ・カシューナッツ・マカダミアナッツの4種類です。ランクの高いナッツだけを集めています。一般的にも4種類のミックスナッツが多いようですが、ピスタチオが入っていたり、ピーナッツが入っていたりと商品によって異なります。