節分といえば、福を家に呼び込む「豆まき」をするのが伝統的ですね。みなさんは、節分豆に何を使いますか?一般的に節分では、「煎り大豆」をまくという方が多いと思いますが、地域によっては「落花生」をまくという人もいるのをご存じでしょうか。
実は、節分で落花生を使う合理的な理由があります。今回はその理由に加え、節分に落花生を使うか、または大豆を使うかという地域分布も解説しましょう。また、ナッツとドライフルーツの専門店としてドライフルーツの魅力を紹介する小島屋のおすすめ落花生や、余った落花生のアレンジレシピもご紹介しましょう!
節分の豆まき:地域ごとの福豆と落花生の選び方とその理由
節分での豆まきには福豆や落花生が使われることがあり、地域によってはピーナッツや大豆が用いられます。特に千葉や北海道、鹿児島などでは、その地域特有の理由や伝統に基づき、種類が異なることがあります。年齢の数以上の豆を食べる習慣は、健康や福を願う意味が込められています。代わりに落花生を使用するのは、殻付きの状態で保存が効くため、または特定の地域の風習によるものです。
節分でまくのは大豆?だけじゃない!
節分に大豆でなく落花生をまく地域がある
「鬼は外、福は内!」と言いながら豆まきをする節分。そもそも節分とは、中国で行われていた邪気払いが元となっている行事で、「魔滅」の意味を込めて「豆」をまくようになったと言われています。
節分では、一般的に「煎り大豆」をまくという方が多いと思いますが、地域によっては「落花生」をまくという人もいるのをご存じでしょうか。今回は、節分で落花生を使うか、または大豆を使うかという地域分布を紹介しましょう。
そもそもなぜ節分で豆をまく?
節分で大豆をまく理由
そもそも、節分で大豆をまく人が多いのはなぜでしょうか。これは、大豆には五穀の中でも穀霊が宿るとされているためだと言われています。また、まいた豆から芽が出ると「魔の目が出る」ということで縁起が悪いので、サクサクの煎り大豆を使うのが一般的です。
(また節分では、縁起の良い食べ物として、煎り大豆のほか「いわし」を食べる地域がありますが、これはなぜでしょう。これは、焼いたイワシから出るにおいや煙が魔除けの意味を持つとされたことが理由のようです。)
さらに、節分に大豆を食べる理由は、翌年(節分は旧暦の大晦日)を無病息災で過ごすためです。実際に、節分で食べる大豆には栄養が豊富で、良質なタンパク質・食物繊維などが含まれています。ちなみに、豆は年の数だけ食べるのが基本ですが、年の数+1つを食べるところもあるそうです。
節分で落花生をまく理由
基本的には、どの地域も昔は節分には大豆を使っていたそうですが、いつからか一部で落花生を使う地域も出てきました。では、節分に落花生を使い始めたのはなぜでしょう。
理由は大きく3つで、①雪国などでも外に投げた大豆を見つけやすいから、②殻があるので衛生的で、まいた落花生を食べられるため、③地域の落花生生産量が多いため、と言われています。とても合理的な理由であることがわかりますね。
(※ちなみに、大豆と同様、落花生(ピーナッツ)にも栄養が豊富です。落花生・ピーナッツの栄養については以下の記事もご参照ください↓↓)
≪ピーナッツの栄養とは?実は健康効果がたくさん!落花生でニキビ・鼻血になるのは誤解?美味しく食べてピーナッツ効果を得よう!≫
あなたの節分はどっち?落花生or大豆?
節分は落花生派?大豆派?地域の分布
節分でまく豆の種類は、地域によって異なります。節分豆として落花生をまくのは、北海道や東北地方、新潟県、さらに九州の一部です。これらの地域でも、昔は節分豆といえば大豆でしたが、時代の移り変わりとともになぜか落花生に変化したといいます。
ちなみに、落花生は1つの殻に2粒のピーナッツが入っていますが、年の数分食べる時は、殻ごとで1つと数えるそうですよ。(例えば30歳だと、30個×2粒で60粒のピーナッツを食べることになります!)
九州の節分はなぜ落花生?
節分に落花生をまく理由の1つに「雪の中でも見つけやすいから」というものがありますが、雪国ではない九州地域で節分に落花生をまくのはなぜでしょう。これは、九州は落花生の生産地だから、というのが有力な理由とされます。落花生といえば千葉のイメージが強いですが、あまり多くないものの、鹿児島県や宮崎県でも生産されています。
落花生の名産地・千葉の節分は?
では、落花生の生産量が多い地域として知られる千葉の節分・豆まきはどうなっているのでしょうか?千葉県も昔は、節分には大豆が主流でしたが、最近は落花生派も増えてきているそうです。
というのも、地元・千葉の落花生を食べてもらおうと、節分に合わせて落花生での豆まきイベントが開催されているのが理由の1つのようです。地元の食材でイベントを楽しみ、捨てずに美味しくいただくのは地球にも優しいことですね。
節分におすすめの落花生を紹介
ここで、節分豆におすすめの落花生をご紹介しましょう。
小島屋「殻付き落花生 半立[千葉産]」
小島屋の殻付き落花生は、豆の甘みとコクが深い「半立」を使用しています。半立の上品な甘さを活かせるように丁寧に煎っているので、美味しさは格別です!剥きたてのおいしさをぜひお試しください。半立は殻も丈夫で、豆まきにもぴったりですよ。
大豆派の方に!小島屋「煎り大豆(青大豆)」
節分はやっぱり大豆派!という方は、今年は小島屋の煎り大豆を試してみてはいかがでしょうか。青大豆で味付きなので、いつもの節分豆とは少し異なりますが、ほんのり醤油味がたまらないおいしさとなっています。豆まきするだけではもったいないので、ぜひ「食べる専門」でご賞味ください!
節分に使った落花生の食べ方は?
大豆を節分豆に使う場合とは異なり、落花生をまく場合は、まいた落花生を食べられるのが利点です。特に九州や千葉県では、節分豆として新鮮な落花生が手に入るため、煎りピーナッツとしてシンプルに食べるのが美味しいでしょう。
またピーナッツは、お料理にも使っても美味しいです。落花生とともに縁起が良いとされるいわしと合わせたレシピや、四国の節分ではよく食べられるこんにゃくと合わせたレシピなど、様々なアレンジが可能ですよ。
落花生で豆まきをしてみよう!
今回は、節分で落花生をまく理由やその地域分布についてご紹介してきました。落花生は、栄養豊富なだけでなく、節分豆としても便利な食べ物です。今年の節分は、落花生をまいて、美味しくいただくのはいかがでしょうか?
#節分#落花生#ピーナッツ#豆まき#大豆#特徴#種類#地域#おすすめ#煎り大豆
よくある質問
-
節分に豆をまく地域と種類は?
-
節分では、一般的に「煎り大豆」をまくという方が多いと思いますが、「落花生」をまく地域もあります。落花生をまくのは、北海道や東北地方、新潟県、さらに九州の一部だそうです。これらの地域でも、昔は節分豆といえば大豆でしたが、時代の移り変わりとともになぜか落花生に変化したといいます。
-
節分に落花生が使われるようになったのはいつから?
-
基本的にはどの地域も昔は節分には大豆を使っていたそうですが、いつからか一部落花生を使う地域も出てきました。いつごろから代わってきたかという詳細は不明ですが、落花生の生産が増えた昭和30~40年頃からではないかという説もあります。理由としては、①雪国などでも外に投げた大豆を見つけやすい、②殻があるので衛生的で、まいた落花生を食べられる、③地域の落花生生産量が多い、等が挙げられます。
-
節分の豆は大豆と落花生どちらが使われるのですか?
-
節分では、一般的に「煎り大豆」をまくという方が多いと思いますが、「落花生」をまく地域もあります。落花生をまくのは、北海道や東北地方、新潟県、さらに九州の一部だそうです。これらの地域でも、昔は節分豆といえば大豆でしたが、時代の移り変わりとともになぜか落花生に変化したといいます。