~ いちじくの故郷をめぐる旅 ~
第三章:小島屋が行く トルコいちじく畑 視察後編
山の上のイチジク村の更に少し上の方にある道に
一人のおじさんが立っていました。
それを見たムレティンさんは、
「いちじく村の前に彼に会おう」と言っておじさんの所へ。
こちらの<ムスタフおじさん>は、ムレティンさんのお父さんとも一緒に
山を登っていちじくを取っていた、いちじく農家歴50年のベテラン。
今日集めたいちじくを嬉しそうに見せてくれながら、
僕らに 「さっき山でとったから持ってけ」と、
マスカットを一房くれました^^
因みにもう一度言いますが、僕らがいるのは
こんなに山の上、山の奥です。
で、ムスタフおじさんに、
「村まで距離あるけど、まさか歩くんですか?」と聞いた所
「いちじくを収穫してる時は1週間位、あの小屋に寝泊まりして、
いちじくを採ったり、干したりしてるんだよ。」との事
こんな山奥の小さな小屋で・・・ 本当大変なお仕事に頭が下がります。
ムスタフおじさんと別れて、車で20分ほどで イチジク村に到着しました。
17:00位なのに人が全然いません。
と思ってたら、第一村人に遭遇♪
出会うなり、何人だ?と言われまして
日本からイチジクを見にと言ったら、
おじさんが持ってるいちじくをみんなにどんどん渡してきます。
「うちの村のイチジクは旨いから! さー食べろ!」 と お薦めされ
僕らが美味しそうに二つほど食べ終わるのを待って、「じゃな」と
颯爽とバイクで消えていってしまいました。
おじさん達と別れて歩いていくと、ロバを引いたおじさんに遭遇。
山のいちじくは収穫が大変なので、ロバがまだ現役で使われていて
このロバ君も、今日山から70kgのイチジクを運んできたばかりとの事
※ 車で入れない急斜面なので、ロバだけが人についていけるんです。
ご自宅まで伺って、鞍を外して、リラックスしたロバ君と撮影♪
こちらもいちじく農家さんで、
収穫してきたイチジクの干し加減の調整を
自宅のお庭でやっているようでした。
こんな感じでお庭には一面いちじくが並んでいます。
まだサイズ選別とかもしてない状態ですね。
で、イチジク村の視察を終えて、18:00
これで帰ってご飯だーー! 疲れたーーー! と思っていたら、
なんと なんと ムレティンさんより驚きの一言
「最後に うちの母親がやってる畑行くよ。
母ちゃんは20:30まで働いてるから間に合う。 こっから車で更に奥に40分 そこから山登りで30分だからちょっと急ごう」
あのー・・・ トルコついたばかりの日なのに、ハード過ぎません?><
そんな言葉は聞くまでもなく、40分の車を走らせ、
15分ほど山道を歩き、畑までの真ん中あたりでとった一枚
※ 早く街に行ってご飯食べたい・・・(この時19:00 ><)
で、山頂近くまでつくと、ムレティンのお母さんがいました。
よく考えたら、この日は日曜日
この収穫の時期、農家さんは土日なく、6:00~20:30頃まで働かれるそうです。
収穫したいちじくを山の空気で更に乾燥させていくそうです。
追加で干す期間が1日~1週間だそうです。
当然雨が降っても大丈夫なように、ビニールカバー完備です。
「うちはいちじくメーカーとしてはそこまで大きくはない。
でも元々農家で、今も農家を続けてる。
だから農家ネットワークも強いし、山のいいイチジクを持ってる
家族みんな働き者だしね。」
と自信満々に話す、お母さんとムレティンさんでした。
とっても素敵ですね^^
さ、これで本当に今日のお仕事は終了
22:00にやっと町に戻ってご飯にありつけました。。。
今日は町でも魚が美味しいと評判のレストランにムレティンさんが連れてってくれました。
お腹が減っていて、食べる前に写真を撮るのを忘れてしまいました:苦笑
レモンと塩、オリーブオイルだけで各自味付けするので、とっても日本人向き。
魚は新鮮で臭みがなく、めちゃめちゃ美味しいです!
22:30頃、お父さんも仕事を終えて参加してくれました。
※ 遅くまで働きすぎです、、お父さん(笑)
24:00近くにホテルに戻って、「あ、夜景綺麗なのかな?」
とベランダにでたら、街がとても綺麗でした。
でも夜景を見ながら一杯! の余裕はなく、この直後に爆睡です・・・