~ いちじくの故郷をめぐる旅 ~
第三章:小島屋が行く トルコいちじく畑 視察前編
早速、弊社が仕入れているいちじくメーカーと対面
右が、社長のムレティンさん
真ん中が会長さんでムレティンのお父さん
左端が、あ 僕です。店長の小島です。
あ、マーケット散策も終わり、陽射しもほんの少し楽になったので
これからイチジクの畑を見に回る事に。
まずは、いちじくストリートと呼ばれる通りに行きました。
ここはいちじく問屋さんが昔から多く並び、
農家さんがいちじくを売りに来るという事で、
いちじくストリートと呼ばれるようになったそうです。
ムレティンさんの所は農家さんなので、
自分の畑と提携している畑が基本ですが、
ここでいちじくを仕入れる分もあるようです。
ここのはトルコ国内流通用と中国向けが多いんだそうです。
自社農園と自社提携以外から運び込まれるいちじくなだけに
ここで、買うかどうかの品質チェックは厳しく、
ムレティンさんと社長さんが真剣にチェックしていました。
さぁ、じゃ 自分たちの畑の方に行こう と車を走らせる事小一時間。
ずーっと山を登るのです。
ずーーーっと(笑)
「とりあえず、ここら辺からうちの畑だね。」
と言われて降りたのですが、山の中腹です。
ここは風の谷?という程、風が通り抜け、陽当りも良く、気持ち良いです。
写真で見るとなだらかそうに見えますよね。
確かに登山というレベルではないですが、それでもかなり急です。
こんな斜度ですから(笑)
周りには果実をたっぷりつけたイチジクの木が一杯です。
今年は干ばつで雨が少なかった為、緑が薄い。
少し例年よりも糖度が落ちると思う。
とムレティンさんが言っていました。
こんな感じでいちじくは実を付けます。
日本のイチジクは無受精生育といって、花粉のやりとりなしに生育しますが、
トルコのは雄の木と雌の木があり、
雄の木の花粉を蜂が、雌の木に運んでいます。
試しに一つもいでみると、とても美味しいイチジクでした。
バザーやマーケットで販売されていたいちじくより、糖度が濃い気がします。
※ 理由は追ってご説明します。
こんな感じで木の上で完熟して乾燥し
ドライいちじくのスタート段階になっていきます。
いわゆる「樹上完熟」というやつですね^^
因みにいちじくの蜜が外にこぼれ出している物も多く見ました。
こーいうイチジクは、美味しいんだけど、
乾燥していく間に、蜜が表皮についた部分が汚れるから、
日本には送れないんだよねー。。。
と少し悲しそうなムレティンさんでした。
日本はどうしても見た目重視の傾向がやはり強いようですね・・・
因みに、樹上完熟してある程度乾燥し、地面におちたいちじくは
農家の方が大事に集めていきます。
なので、山道を歩きながらも、落ちているいちじくを避ける様に歩くのが
最初はなれないで大変でした(笑)
『さぁ、ここから先が 小島屋さんに出している
うちでも自信を持っているいちじくの畑に向かうよ!』
とムレティンさんが言うので、
「え? ここのいちじくじゃないの?」と聞いた所
『山の上の方がいちじくは美味しいんだよ。
ま ここのだって平地よりは美味しいけど、
僕は農家だから、いちじくの味にはうるいんだ』
という事で、さらに山の奥に、上に見える、
別名 < 山のイチジク村 > に向かいます。