ヨーグルト専用ドライフルーツミックス

この商品を作ろうと思ったきっかけは、
友人の女性から言われた一言でした。

「小島くんの所のドライフルーツミックスってドライフルーツのカットがちょっと大きんだよねー。
だから　ヨーグルトに漬けても　数時間じゃ中まで柔らかくなりにくいの。で、近所の生協で　カットの細かいドライフルーツミックスってのが売ってるんだけど、これにはレーズンが入ってるのよ。
私レーズンどーしても好きになれないっていうか苦手なので、毎回レーズンを1粒ずつ出して、ヨーグルトにいれてるの。
面倒くさいし、なんかいいのないかなー。」

専門店として血が騒ぎ、まずは市場調査で、色々なお店のドライフルーツミックスを買ってきてみました。

何種類かのタイプがありました
１：ドライフルーツ自体からちゃんとフルーツそれぞれの味がするけども、フルーツのカットが大きい
２：レーズンが大分入っているので、レーズン嫌いにはダメだし、レーズンで嵩増ししている感が大きい
３：カットは小さいドライフルーツミックスは、全部砂糖の味で、何がなんだか分からない
という感じで、 一長一短でなかなか　これーというのが有りませんでした。

大変失礼な話、僕もドライフルーツのカットを小さくした物は全て砂糖の味になってしまうと思っていたので、正直あまりカットの小さなフルーツを仕入れる気がなかったのです。

カットが小さい　＝　表面積が増える　＝　シュガーコーティングが増える　という感じですね。

ですが、決めつけも良くないかも・・　と思いまして、 10社の商社さんから　もう色々なドライフルーツのカットサンプルを集めました。
やるならとことんやってみよう　と思いまして(笑)

ずらーっと並んだサンプルは壮観　というか、 これから　これを全て食べ比べるのかと思うと、やや幻滅するほどです：苦笑

何せ　12種類くらいの商品　で　10社分
120個ありますから・・・

ここから正直、やや苦行です(笑)

まず120種類のカットドライフルーツを食べて、ヨーグルトに合いそうな商品を10個位に絞り込みます。
この段階で　パイナップルであっても、ここのメーカーはダメだ　とか　ここのは美味しい　とかの絞り込みをやっています。

面白い物で、やはり値段の安い物は　全体的に　砂糖の味が強くフルーツの味がしなかったり、 食感にザラザラした感じが残ったりと、同じカットフルーツでもこんなに違うかと思う程でした。

そんなこんなで10種類に絞り込んだ時点で、僕はもう終わったモノ同然だと思っていましたが、それは甘い考えでした・・・・・

ここからが本当に大変でした。

全部いれたら美味しいだろう！　みたいな単純な考えで、 10種類を全部ヨーグルトにいれたら、「種類ありすぎて、何がなんだか味が相殺し合って分からない・・・」 という事件が最初に発生しまして
そこから

パインと林檎とパパイヤとキウイとこれだったら　どーなるんだろう？

林檎は林檎でも、グラニュー糖がまぶしてある物とまぶしていない物どっちがいいんだろう　とか。

※　ちなみに　ドライリンゴのカットは、そのまま食べるならグラニュー糖がまぶしていないのが美味しいのですが、ヨーグルトにつけると糖でコーティングしている方が、味も食感も良かったです＾＾

とかとか　ヨーグルトを紙コップにいれて、 組み合わせる数　300種類以上・・・

ヨーグルトに漬けこんで食べる様ですから、ちゃんと漬込まないといけません。

もう連日夜にはドライフルーツ入りヨーグルトの紙コップが冷蔵庫を占拠する状態。

絞りこんで絞り込んで

5日位食べ続けた後、やっと10種類まで絞り込むことができました。

そこで食にこだわる知人に5名集まっていただいて、食べ比べてついに完成したのが、この商品です。

いやー　楽しかったですが、本当に大変でした(笑)